新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の死亡者数(国内基準)と年齢別の致死率を紹介【2020年】
監修医師プロフィール
堤 直也
社会人経験の後、医学部学士入学を経て、医師となる。
国立病院機構等勤務のあと青い鳥会に勤務し現在に至る。
総合内科医、在宅医療の専門医として在宅医療の意味に真摯に向きあう。
私たちの当たり前だった生活を変えてしまうほどの大きな影響力を持った、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。
2020年1月に日本で初めて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者が確認されて以来、全国的に感染者数・死亡者数は増え続けています。
全世界での死亡者は2020年12月に150万人を超えたことが報告されましたが、皆さんは日本国内における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染死亡者数をどこまで把握していますか?
この記事では、国内基準での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の累計感染者数と死亡者数、年齢別の重篤化する確率と致死率をご紹介していきます。
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の死亡者数(国内基準)
日本で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が確認されてからは、東京や大阪などの大都市圏での感染拡大が目立ち、その後、北海道や青森などの地方でもクラスターが起こったことで感染者数と死亡者数が増加していきました。
以下は、2020年12月18日に都道府県・政令市によって発表された累計感染者数と死亡者数になります。
都道府県 | 累計感染者数 | 死亡者数 |
---|---|---|
北海道 | 11,930人 | 371人 |
青森県 | 390人 | 6人 |
岩手県 | 327人 | 14人 |
宮城県 | 1,695人 | 12人 |
秋田県 | 94人 | 1人 |
山形県 | 300人 | 2人 |
福島県 | 682人 | 10人 |
茨城県 | 2,098人 | 34人 |
栃木県 | 989人 | 3人 |
群馬県 | 1,867人 | 29人 |
埼玉県 | 11,290人 | 177人 |
千葉県 | 8,809人 | 104人 |
東京都 | 50,154人 | 561人 |
神奈川県 | 16,298人 | 235人 |
新潟県 | 428人 | 3人 |
富山県 | 487人 | 26人 |
石川県 | 947人 | 50人 |
福井県 | 337人 | 11人 |
山梨県 | 473人 | 10人 |
長野県 | 1,023人 | 9人 |
岐阜県 | 1,682人 | 22人 |
静岡県 | 2,325人 | 22人 |
愛知県 | 13,755人 | 154人 |
三重県 | 1,122人 | 15人 |
滋賀県 | 903人 | 11人 |
京都府 | 3,638人 | 43人 |
大阪府 | 26,476人 | 464人 |
兵庫県 | 7,974人 | 128人 |
奈良県 | 1,563人 | 15人 |
和歌山県 | 572人 | 7人 |
鳥取県 | 68人 | 0人 |
島根県 | 178人 | 0人 |
岡山県 | 911人 | 12人 |
広島県 | 2,110人 | 12人 |
山口県 | 453人 | 2人 |
徳島県 | 188人 | 9人 |
香川県 | 206人 | 3人 |
愛媛県 | 374人 | 9人 |
高知県 | 465人 | 5人 |
福岡県 | 7,135人 | 111人 |
佐賀県 | 405人 | 3人 |
長崎県 | 370人 | 3人 |
熊本県 | 1,406人 | 13人 |
大分県 | 559人 | 4人 |
宮崎県 | 646人 | 4人 |
鹿児島県 | 868人 | 13人 |
沖縄県 | 4,926人 | 77人 |
2020年1月〜12月中旬までの、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染死亡者数増加の経緯をご紹介していきます。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で初の国内死亡者が出る【2020年2月13日】
2020年2月13日、神奈川県に住む80代の女性が国内で初めて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染によって命を落としてしまいました。
高齢の方だったんですね…お気の毒です…。
女性は2月1日に肺炎と診断されて入院していました。
肺炎を患った新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者は重篤化に繋がりやすく、女性は2月6日に呼吸状態が悪化して13日に亡くなりました。
実は、女性が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と判明したのは、12日に行なわれた検査だといわれています。
国内の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染死亡者数が500人を超える【5月2日】
感染者数と一緒に死亡者数もどんどん増えて、いつ自分の身内から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者が出るんだろうと不安になったことを思い出しました。
日本で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者が確認されてから2ヶ月強で、国内のコロナ感染死亡者数は500人を超えました。
東京や大阪などの大都市圏で感染者数・死亡者数が増加していきましたが、その後はどんどん地方へ感染が拡大していきました。
国内の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染死亡者数が1,000人を超える【7月20日】
あっという間に国内の死亡者数が1,000人を超えてしまいましたね…。
たった半年で感染死亡者数1,000人を超えたのは、大都市圏だけではなく地方に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が広がったことが原因となっています。
医療施設でもクラスターが確認され、感染者数・死亡者数が7月以降爆発的に増えていきました。
国内の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染死亡者数が2,000人を超える【11月22日】
ニュースを見ていると、東京以外の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染死亡者が増えた印象があります。
実際のところどうなんですか?
7月以降、東京の死亡者数の増加は緩やかなペースになってきましたね。
しかし、国内での死亡者数は11月22日に2,000人を超えてしまいました。
それは東京以外での地方の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者が命を落としてしまっているということです。
やっぱりそうだったんですね。
私たちは何に注意すればいいんでしょうか?
マスクをしっかりと着用し、手洗いと消毒を徹底する、そして最低2メートルの対人距離を心掛けることが今後も大事になります。
集団感染が起こり得る場所になるべく行かないという行動の自粛が、『感染者にならない、感染者を出さない』ための最善の選択肢となるでしょう。
1日当たりの死亡者が過去最高を更新【12月15日】
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が日本で初めて出てからもうすぐ1年になりますよね。
1日の死亡者は減ってきているんでしょうか?
残念ながら、第三波によって感染者が急増したことで、2020年12月15日に1日当たりの死亡者53人が報告され、過去最高を更新したことが分かりました。
そうなんですね…このまま新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染による死亡者は増え続けてしまうんでしょうか?
2021年から日本でも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの接種が開始予定となっています。
医療関係者から優先的にワクチン提供が始まりますが、春には高齢者や持病を持っている一般の方へのワクチン提供も始まります。
2021年は日本国内の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が一気に収束すると考えてもいいんでしょうか?
イギリスでは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の変異種も見つかっており、感染率が最大で70%ほど高いといわれています。
ですから、まだまだ油断はできません。
ワクチンの提供が始まったとしても、最善の対策を行なっていきましょう。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による年齢別の致死率
以下は、2020年11月に厚生労働省が掲げた「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の”いま”についての10の知識」から参照したデータで、2020年6月〜8月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と診断された場合の年齢別の致死率となっています。
年齢 | 重篤化する確率 | 致死率 |
---|---|---|
0歳〜9歳 | 0.09% | 0.00% |
10歳〜19歳 | 0.00% | 0.00% |
20歳〜29歳 | 0.03% | 0.01% |
30歳〜39歳 | 0.09% | 0.01% |
40歳〜49歳 | 0.54% | 0.10% |
50歳〜59歳 | 1.47% | 0.29% |
60歳〜69歳 | 3.85% | 1.24% |
70歳〜79歳 | 8.40% | 4.65% |
80歳〜89歳 | 14.50% | 12.00% |
90歳〜 | 16.65% | 16.09% |
合計 | 1.62% | 0.96% |
40歳代以上から致死率が一気に高まる
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で死に至る確率はどのくらいあるんでしょうか?
2020年6月〜8月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と診断された患者の致死率は『約1%』と報告されています。
しかし、年齢によってその確率が異なってきます。
やっぱり高齢者の方が命を落としやすいということですか?
そのとおりです、40歳代以上の感染者は一気に致死率が上がり、インフルエンザと比較すると高い致死率でとても危険なウイルスだといえます。
志村けんさん(70歳)が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染により死亡
大好きだった志村けんさんが亡くなったというニュースはとても悲しかったです。
同時に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が想像以上に怖いウイルスなんだなと認識するきっかけになりました。
国民的スターの死去は世間に大きな衝撃を与えましたよね。
70歳だった志村さんは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の代表的な症状である倦怠感を訴え、3月20日に病院に搬送されました。
その後、肺炎が悪化したことで命を落としてしまったのです。
若い感染者が死に至る可能性は?
私はまだ27歳なので新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染しても完治すると思っていていいんですよね?
確かに年齢に伴って新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者の致死率は高まります。
しかし、2020年5月13日に28歳の力士が亡くなった報告を受け、若者も安心していられなくなりました。
20歳代の致死率は0.01%ですが、感染者の健康状態も死亡率に影響するため『感染してもいいや』という気持ちになっては絶対にいけません。
まとめ
国内基準での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の累計感染者数と死亡者数、年齢別の重篤化する確率と致死率をご紹介しました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が日本で流行り始めた際、テレビでは連日感染者や死亡者の報道がされていました。
著名人の感染・死去によって命を奪う可能性があるとても危険なウイルスであることが世の中に浸透していきましたが、2020年12月には新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染死亡者数2,000人を超え、今もなお死亡者数の増加は止まっていません。
40歳代以上の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者は死亡のリスクが高まるため、日頃から感染防止を徹底し、何か自覚症状が現れた際はすぐに保健所や医療機関に相談することが必要となります。
皆さんもできる努力を怠らず、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を国民全員で防いでいくという意思を持って行動していきましょう。
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