PCR検査の所要時間は？結果はいつわかる？詳しく解説
監修医師プロフィール
堤 直也
社会人経験の後、医学部学士入学を経て、医師となる。
国立病院機構等勤務のあと青い鳥会に勤務し現在に至る。
総合内科医、在宅医療の専門医として在宅医療の意味に真摯に向きあう。
新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に関連する検査はいくつかありますが、その中でももっとも精度の高い検査と言われているのがPCR検査です。
PCR検査では、患者さんの鼻やのどの粘液、唾液から採取したサンプルに含まれるウイルスを専用の試薬などを使って増やし、その中に新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の遺伝子が存在しているかを調べますが、ほかの検査に比べて時間がかかります。
この記事では、PCR検査を受けるときにかかる時間や検査結果はいつわかるのかなどについて詳しく解説していきます。
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PCR検査当日の所要時間
PCR検査は保険が適用されましたが、保険適用で検査を受けられるのは発熱などの症状がある場合のみです。
症状が出ていない場合は自費診療となるため注意しましょう。
検査の所要時間や検査当日の流れは、無症状か発熱などの症状があるかによっても異なります。
無症状の場合
無症状の場合にかかる検査時間は15分から20分ほどです。
鼻の粘液や唾液を採取するだけなので、時間はかかりません。
発熱などがある場合
もしも熱などの症状があった場合はどうでしょうか？
その場合は新型コロナウイルス感染症（COVID-19）への感染の可能性が疑われるため、検査機関側の対応も慎重になります。
検査機関によっても異なりますが、20分から40分ほどかかると考えておくといいでしょう。
ただしこれらはあくまで目安ですので、気になる場合は事前に電話で確認するようにしましょう。
PCR検査結果はいつわかる？
新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の検査としては、PCR検査のほかにも抗原検査や抗体検査と呼ばれる検査があります。
ほかの検査とPCR検査では、判定時間に違いはありますか？
抗体検査（過去に新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に感染していたかを調べる検査）では15分、抗原検査（PCR検査よりも精度は劣るが早く結果がわかる検査）では30分ほどで判定が可能ですが、PCR検査の場合は1時間から6時間ほどの時間がかかります。
まとめ
抗体検査では「今新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に感染しているかどうか」はわからないため、抗原検査かPCR検査を受ける必要があります。
抗原検査の場合は早く結果がわかりますが精度についてはPCR検査よりも少々劣るため、時間をかけて精度の高い結果を得るにはPCR検査を受けるのがいいでしょう。
検査する際の所要時間や待ち時間などはPCR検査を行っている機関によっても異なる場合がありますので、事前に問い合わせをおこない人の少ない時間を選ぶなど、感染対策もしっかりと行うことが大切です。
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