PCR検査の陰性証明書の費用相場と発行方法について解説
監修医師プロフィール
堤 直也
社会人経験の後、医学部学士入学を経て、医師となる。
国立病院機構等勤務のあと青い鳥会に勤務し現在に至る。
総合内科医、在宅医療の専門医として在宅医療の意味に真摯に向きあう。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は感染拡大を続けていますが、それでも生きていくためには仕事をしたり、学校に行ったりなど生活をしていかなければなりません。
仕事をしている人の中にはどうしても海外に行かなければならないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような場合に必要になるのが、PCR検査による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陰性証明書です。
企業の中には体調不良で休んでいた社員が職場に復帰する際、この陰性証明書を求めるというケースもあるようです。
この記事ではPCR検査の陰性証明書の費用相場や発行方法について詳しく解説していきます。
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目次
PCR検査の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)陰性証明書とは?
一部の国ではビジネス目的で渡航する際、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染していないということを証明するためのPCR検査の陰性証明書を提示しなければいけないようになっています。
外務省のホームページによれば、12月25日午前6時までの時点で、日本からの渡航者や日本人に対して入国制限措置をとっている国や地域は73ヶ国、入国に際して条件や行動制限措置を課している国や地域は139ヶ国あることがわかっています。
そんなにたくさんの国が制限を行っているんですね。
注意したいのは、ただ陰性証明書を発行してもらえればいいわけではないということです。
どういうことでしょうか?
たとえばアラブ首長国連邦(UAE)の場合、出発前96時間以内に検査したPCR検査の陰性証明書の提示などが必要です。
96時間と言うと4日以内ということですね。
これは国によっても異なり、アゼルバイジャンの場合は出発48時間以内に発行されたPCR検査の証明書が必要だとしています。
それぞれの国によって条件が異なるため、渡航予定の国に合わせて発行しなければいけないということですね。
PCR検査方法は鼻咽頭ぬぐい液と唾液の2通りありますが、タイ、ベトナム、カンボジアは唾液ではなく鼻咽頭ぬぐい液でのPCR検査を行う必要があります。
何日以内ということだけでなく、検査形式まで指定がある国もあるんですね。
ほかにもさまざまな条件がありますので、トラブルを避けるためにも自分が渡航予定の国の条件についてあらかじめしっかり確認しておくようにしましょう。
PCR検査の陰性証明書の発行方法
PCR検査の陰性証明書を発行してほしいときはどうしたらいいでしょうか?
発行は大きく分けて2通りの方法があります。
下記でそれぞれの方法について詳しく説明していきます。
医療機関などを受診して発行
陰性証明書を発行するためには、まず必ずPCR検査を受けなければいけません。
PCR検査は発熱など新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染している疑いがあるなど、医師が判断した場合は保険が適用されるため、PCR検査費用は公費負担となります。
(初診料や再診料などの診察料、レントゲン代など別の検査費用は自費負担)無症状の場合は医療機関や美容クリニック、民間のPCR検査会社などで自費で検査をし、そこで陰性証明書の発行をお願いします。
PCR検査を受ける時に伝えればいいということですね。
それぞれの医療機関によっても違う部分があるかもしれませんので、自分が検査を予定している機関のホームページなどをチェックするといいでしょう。
病院の中には陰性証明書を渡すスケジュールなどをホームページに掲載しているところもあるので、入国条件に合わせやすいのではないでしょうか。
PCR検査キット(オンライン診療)
PCR検査キットでも陰性証明書を発行できるんですか?
今さまざまな場所でPCR検査キットが販売されていますが、陰性証明書が発行可能なところもあります。
陰性証明書を発行するためには医療従事者の指示のもとで検体を採る必要があるため、オンライン診療によって唾液を採取します。
そして採取した唾液を検査機関に送り、問題なければ陰性証明書の発行となります。
オンライン診療ができる環境にある人は家から出ることなく陰性証明書をもらうことができるんですね。
PCR検査の陰性証明書の費用相場
PCR検査の陰性証明書の費用相場はどのくらいですか?
自費診療のため、費用は病院によってもかなりばらつきがあります。
PCR検査自体が20,000円〜40,000円ほど、さらに陰性証明書の発行のために5,000円〜10,000円ほどというのが費用相場となっているようです。
和文だけでなく英文もあると聞いたんですが、どちらでも費用は同じですか?
英文の方が料金を高く設定しているところもあれば、和文も英文も同じ料金のところもあります。
まとめ
PCR検査の陰性証明書は医療機関を受診しての検査のほか、PCR検査キットを使ったオンライン診療によっても発行してもらうことが可能です。
海外渡航のために陰性証明書が必要だという場合は、渡航予定の国に合わせる必要があるためあらかじめ条件などを確認しておくようにしましょう。
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