COLUMN

ICheckコラム

抗原検査の検体で唾液が承認された経緯を紹介

監修医師プロフィール

堤 直也

社会人経験の後、医学部学士入学を経て、医師となる。
国立病院機構等勤務のあと青い鳥会に勤務し現在に至る。
総合内科医、在宅医療の専門医として在宅医療の意味に真摯に向きあう。

検査用ケース

PCR検査よりも簡単に早く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染の有無を調べることができる抗原検査。

以前までは抗原検査の検体は鼻咽頭拭い液のみでしたが、最近になり唾液での検査もできるようになり、さらに楽になりました。

この記事では、抗原検査の検体で唾液が承認された経緯について簡単に説明していきます。

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抗原検査の唾液検体が了承されるまでの経緯

マスク

抗原検査は2020年5月13日に保険適用が了承され、さらに6月19日には、唾液を検体として抗原検査試薬「ルミパルス SARS-CoV-2 Ag」を保険承認しました。

ユーザー

もともと抗原検査は唾液が検体ではなかったんですか?

ICheck

始めに承認された抗原検査で認められていた検体は、鼻咽頭拭い液だけでした。

インフルエンザで同様の方法を取っているので、検体の採取方法は何となくイメージできるかもしれません。

ユーザー

鼻に綿棒を差し込む採取方法ですか?

ICheck

その通りです。

鼻咽頭の奥に綿棒を差し込み鼻咽頭拭い液を採取するのですが、この時の大きなリスクに咳を誘発してしまうというものがありました。

ユーザー

確かに…あれだけ鼻の奥に綿棒をいれられると咳が出ちゃいそうになります…。

ICheck

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大防止のための検査であるにも関わらず、咳を誘発して医療従事者の感染リスクを高くしてしまうのは元も子もありませんよね。

飛沫感染はもちろんのこと、誘発された咳が空気中に飛散するエアロゾル感染のリスクも上げてしまいます。

それらを防ぐために登場したのが、唾液を検体とする抗原検査キットです。

ユーザー

鼻咽頭拭い液を採取する必要なく、唾液だけで検査ができるんですか?

ICheck

その通りです。

病院で検査する場合は医師にスワブと呼ばれるもので唾液を採取してもらい、15~30分程度の時間を待つだけで検査が完了します。

今は自宅に届く抗原検査キットも発売されていますが、それらも検体は唾液だけでいいので、自分ひとりで簡単に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染の有無を調べることができますよ。

まとめ

抗原検査において、唾液が検体として認められた経緯について紹介してきました。

医療従事者は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染の疑いがある方を検査する時はサージカルマスク、ゴーグル、フェイスシールド、手袋、防護具など、感染を防ぐための最大の予防を行っています。

従来の検体を鼻咽頭拭い液とした抗原検査では、検体採取時に咳を誘発するという大きなリスクを抱えていました。

検体採取が楽でPCR検査よりも早く結果を知ることができる抗原検査に興味がある方は、ぜひ検査を行ってみましょう。

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