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ICheckコラム

抗原検査は感度が悪い?PCR検査と比較して違いを紹介

監修医師プロフィール

堤 直也

社会人経験の後、医学部学士入学を経て、医師となる。
国立病院機構等勤務のあと青い鳥会に勤務し現在に至る。
総合内科医、在宅医療の専門医として在宅医療の意味に真摯に向きあう。

ウイルスのイメージ

抗原検査の感度が悪いという話を聞いたことはありませんか?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)における抗原検査とは、検査したいウイルスが持つ抗原を検出する検査方法です。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)抗原を認識する抗体がセットされた検出用紙片に検体を垂らし、反応を示すかどうかで陽性か陰性かを判断します。

しかしこの抗原検査は、PCR検査よりも感度が悪いとされています。

その理由や、感度に関する両者の比較をこの記事では説明していきます。

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抗原検査とPCR検査の感度の違いについて

マスクと体温計

抗原検査とPCR検査は、両方とも「今現在新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染しているかどうか」を調べるための検査です。

抗原検査はPCR検査よりも簡単で早く検査結果が出ますが、感度についてはやや劣るとされています。

まずは、その理由について説明していきましょう。

ユーザー

抗原検査は感度についてはPCR検査よりも低い理由はなぜですか?

ICheck

抗原検査は抗原を増やしてから検査するわけではなく、採取した検体をバッファー液で薄めてから検出用紙片に垂らして検査します。

さらに薄めてから検査することで感度が低下すると言われています。

対してPCR検査は、検査機器を使いRNAを大幅に増やしてから検査を行うため、少ないウイルスでも検出できます。

ユーザー

抗原検査の感度はどれくらいですか?

ICheck

抗原検査の感度は、50〜90%と言われています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に反応するとされている抗体も非選択的に結合する傾向を帯びていますので、特異度も完全に100%であるとは言えません。

ようするに、偽陽性の可能性が存在するということです。

ユーザー

PCR検査の感度はどれくらいですか?

ICheck

PCR検査の感度は98%で、特異度はほぼ100%です。

専用の機械を使い検査に時間がかかるPCR検査は非常に高精度の検査であり、偽陽性はほぼ出ません。

ユーザー

つまりまとめると、抗原検査はPCR検査と比べると感度の部分では劣るという認識で良いのでしょうか?

ICheck

その通りです。

抗原検査は陽性断定はできますが、感度がPCR検査よりも低いため陰性判定が出ても陽性の方を見逃す可能性があるという事です。

ユーザー

完全に安心はできないのですね。

ICheck

しかし、抗原検査は特別な機器は要らず簡単かつスピーディーに検査結果を知ることができます。

急な出張や渡航、イベントや冠婚葬祭などへの出席、このような事情ですぐに結果を調べたい場合には抗原検査が便利です。

ユーザー

たしかに出欠などを知らせなくてはいけないから、すぐに結果が出るのは助かります。

ICheck

また、陽性確定は可能ですので、施設でクラスターが発生した、明らかな新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状がある、このような陽性の可能性が高いケースですぐに結果を出したいようなときにも抗原検査は大変役立ちます。

目的に合わせて抗原検査とPCR検査を使い分けることが大切です。

まとめ

抗原検査の感度と、PCR検査と比較した時の感度の違いについて紹介してきましたが、参考になりましたか?

抗原検査はPCR検査よりも感度は低く、陽性断定は可能ですが陰性が出ても偽陽性の可能性がないわけではありません。

しかし、陽性の可能性が高い場合や短時間で結果を出したい場合には抗原検査の方が適しています。

この記事で、抗原検査とPCR検査の感度について理解を深め、目的に合った選択ができたなら幸いです。

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