COLUMN

ICheckコラム

抗体検査の特異度について詳しく解説

監修医師プロフィール

堤 直也

社会人経験の後、医学部学士入学を経て、医師となる。
国立病院機構等勤務のあと青い鳥会に勤務し現在に至る。
総合内科医、在宅医療の専門医として在宅医療の意味に真摯に向きあう。

マスクと体温計

抗体検査の特異度を知っていますか?

特異度とは臨床検査の感度とともに正確性を表す指標のひとつで、陰性のものを正しく陰性と判定する確率として定義される値を指します。

特異度が高ければ高いほど、より正確な陰性判定ができるということを意味します。

この記事では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の抗体検査における特異度について解説していきます。

【自宅で簡単にできる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の抗原検査キット、ICheckの詳細はこちら

抗体検査の特異度について

聴診器と検査容器

感度と特異度は、その検査キットの正確性を証明するために多くの場面で指標として使われます。

抗体検査の特異度はどれくらいあるのでしょうか。

ユーザー

特異度は陰性を正確に判定できる値とのことですが、抗体検査における陰性は何を意味しますか?

ICheck

PCR検査と抗原検査は、今現在新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染しているかどうかを調べる検査なので、陰性と判定された場合は今新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染していないということがわかります。

抗体検査は過去に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染していたかどうかを抗体の有無で調べるものなので、陰性と判定された場合は抗体がないということになり、過去に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染したことがないということを意味します。

ユーザー

陽性だと抗体があり、陰性だと抗体がないんですね。

正確な陰性判定の値となる特異度はどれくらいなんですか?

ICheck

抗体検査キットにより精度は異なりますが、抗体検査の特異度はかなり正確です。

例えば、ロシュダイアグノスティックス社のElecsys Anti-SARS-CoV-2という試薬を用いた抗体検査では、5277検体で算出した結果、特異度は99.81%でした。

ユーザー

陰性と判定されれば、ほぼ間違いなく陰性と考えて良いのでしょうか?

ICheck

そのような認識で間違いありません。

ほぼ100%の結果が出ることはすでに実証されていますので、偽陽性判定はほぼ出ません。

しかし、100%ではないということはしっかりと認識しておく必要があります。

まとめ

抗体検査の特異度に関して紹介してきましたが、参考になりましたか?

抗体検査の特異度はPCR検査、抗原検査と比べると遥かに精度は高く、正確です。

多くの病院でほぼ100%の特異度を誇る検査を行っていますので、陰性判定の信用度はかなり高いと言えるでしょう。

しかし、100%ではありません。

特異度99%でも100人に1人の割合で偽陽性判定が出るということなので、この点だけはしっかりと認識しておきましょう。

【自宅で簡単にできる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の抗原検査キット、ICheckの詳細はこちら

ウイルスを特徴づけるたんぱく質(抗原)を迅速かつ簡便に検出する抗原検査キットについてはこちら

抗体検査キットで新型コロナウイルスの抗体を保有しているか知りたいならこちら

中和抗体検査キットでワクチン接種後の中和抗体の有無を知りたい方はこちら

PCR検査キットで⼈が集まる場所や帰省・他地域への移動の際はこちら