新型コロナウイルスに感染した際にすべきことと手順

ここまで大きな社会問題になってしまうと、自分がなったかもしれないとなると焦ってしまいますよね。
当然自分を守らなければいけないですし、家族や社会にも感染を広げないようにしなければならない、と考えてしまいますよね。ですが、他の方がコロナウイルスに感染してしまうと、よりひどい状況になってしまうことが予想されます。

まずは感染したかもしれないと感じた時点で、PCR検査や抗原検査などの「検査」を受けることです。抗原検査というのは症状が出た初日に陽性反応が出る確率は中々アバウトなところがあるんです。症状が出てから1日2日経過すると抗原検査の有効性は非常にあるのですが、やはりリミテーション（限界）というのはどんな検査にもあります。では、そこで現在のゴールドスタンダードであるPCR検査を受けますとなったとしても、結果が出るまでは半日〜2日ほどかかるわけです。

結果が出るまでは「自分がもしかしたら感染しているかもしれない」というマインドセットで行動するしかないです。楽観的に「まあ大丈夫だろう」と思っていると、自分が20代30代で健康に問題がないとしても、両親や祖父母世代やワクチンを接種していない方に感染を広げてしまう可能性が考えられます。最終的に自分自身に問題なくても家族が入院・ICUなどに入り、最悪の場合死亡してしまうケースも考えられます。
このような後悔するパターンは、私達も医療現場で見ているのでとても残念です。ある意味これはプリベンタルディジーズで、予防可能なアウトカムですよね。

自分は感染の症状があるのに、「20代だし元気だから大丈夫だろう」と思ってあなたは大丈夫かもしれない。20代〜30代の入院は増えていますが、若い人たちはやはり重症化しにくいですよね。しかし、その方たちが自分は大丈夫だからというマインドで行動してしまうと、後々身の回りの大切な方が亡くなってしまったり、重い後遺症をもってしまった李する可能性があります。そこにどれほどの重きを置いて考えるかですよね。

たった1週間〜10日間待機しておけば、家族は死ななかったというのは、その10日間に遊んで自粛しないほどの価値があったかですよね。自分の大切な人の命や健康を脅かしても、外出するべきなのかは、今一度自分に問いただすべきだと思います。
PCR検査の結果を待っている間は自粛する、家族と同居している人は距離を取ることが大原則です。その後の行動は、PCR検査で陽性だったか陰性だったかで大きく分かれます。

まずPCR検査が陽性だった場合は、保健所などしかるべきところが絡んできて、ドクターとの相談のうえで決めていただくことになります。やむを得ない状況であれば、あなたサチュレーションや状態が悪いし、リスクファクターも沢山もっているからまずは入院しましょうね、と言えるケースもあります。

しかし、今回の第5波のような状況になってくると、入院したくてもできない場合もあって自宅待機するしかないことになりますよね。コロナの症状が出ていて死にそうでなくとも、結構辛い状況下で家族にうつさないよう、接触の回数を頑張って減らすことで感染するリスクを低くすることは可能です。
厚労省が出しているリストがあるのですが、手洗い・日中は出来るだけ換気・リネンも感染源になるので手袋をして洗濯をする・マスクをする・ごみは密封する、というようなことが挙げられます。

コロナが陽性になった場合は、基本的には隔離期間は10日間です。症状次第ではさらに延長になる可能性も十分ありえます。
陰性だった場合には先ほどの10日間という隔離期間があるので、10日間は陰性だったとしてもPCR検査は100%ではないので、まだ感染しているんじゃないかという思いで日常を過ごしていただきたいですね。