自分に合ったものを選んで長く愛用する、ミニマリストの靴の選び方

毎年移り変わる流行のファッション。靴もその一つで、靴箱に入りきれないくらい持っているという人もいるのでは?でもミニマリストが選ぶなら、チープな使い捨ての靴ではなく、自分に合った上質なものを厳選して、長く愛用したいもの。今回は、そんな自分にぴったりの靴を選ぶコツをご紹介します。

POINT.1 まずは自分の足のタイプを知ろう

自分にぴったりの靴を選ぶには、自分の足のタイプを知ることがスタート。足の形には個人差があり、特に指先には差があるからです。そして足のタイプは、大きく分けて3つあります。
下記の「エジプト型」「ギリシャ型」「スクエア型」から自分の足の指の形に最も当てはまるものを見つけましょう。

<エジプト型>
親指がいちばん長いことが、このタイプの最大の特徴。日本人に最も多いタイプがこの「エジプト型」だと言われています。「エジプト型」の方には、親指を圧迫しにくい形と言われる、靴先のカーブが親指に傾いた形の靴がおすすめです。また「エジプト型」の方の足は、小指が靴にあたりやすいので、実際のサイズより大きめの靴がフィットする場合があります。

<ギリシャ型>
人差し指がいちばん長いことが、「ギリシャ型」の方の特徴です。以前は欧米人に多い足型だったのですが、最近では、日本人も4割以上をこのタイプが占めるようになりました。「ギリシャ型」のタイプの方の足には、つま先のフォルムが丸みを帯びた靴がおすすめです。また、つま先が細めの靴も合いやすいことがあります。加えて「ギリシャ型」は、足の長さのサイズ通りの靴がフィットしやすいという特徴もあります。

<スクエア型>
親指から中指まで長さがほぼ同じで、小指との差もほぼない方は、「スクエア型」のタイプです。このタイプの方は非常に珍しく、日本人の約1割しかいないと言われています。小指側が圧迫されやすい足の形ですので、靴を選ぶ際はまず、通常より若干大きめ、1~2サイズ上のものを履いてみてください。また、薬指や小指が靴先に当たって痛みが出やすいので、つま先に幅がある形の靴を選ばれるのもおすすめです。

POINT.2  試し履きをする際のポイント

次に、実際の店頭で試し履きをされる際のポイントをご紹介します。注意すべき点は5つあります。

1.靴の中でつま先部に余裕があるか。靴の甲部や前の部分に当たっていないか。

2.土踏まずが足裏のアーチにフィットしているか。

3.履き口にくるぶしがあたっていないか。

4.履き口がアキレス腱にあたっていないか。つま先を前に移動させたとき、若干余裕があるか。

5.幅は合っているか。

必ず1~5の点を確かめましょう。
また、左右の足にはサイズや形に差があるため、試し履きの際は片足のみではなく、必ず両足を入れてみてください。そして、片足で立ってみたり、歩いたり、しゃがんだりと、姿勢を変えて足に違和感がないかを確認するのも重要です。

ちなみに試し履きをする時間帯は、できれば午後に、それも15時くらいが理想的です。 足は午後にむくみやすい傾向があるため、ある程度の疲れた際の方が、よりフィッティングしやすい傾向があるのです。

POINT.3 歩き方の癖から選ぶ

自分にぴったりの靴選びは、歩き方の癖から考えるのもおすすめです。ここでは、O脚気味、X脚気味、すり足気味の方におすすめの靴をご紹介いたします。

<O脚気味、X脚気味の方におすすめの靴>
O脚気味、X脚気味の方は、かかとのホールドがしっかりされた靴を選んで、歩行にぶれがないようにするのがおすすめです。靴を購入する前にかかとをつまんでみてください。そこで簡単に曲がるものはホールド力があまりない靴です。靴のかかとには一般的に芯が入っており、この芯が長くて丈夫であるほど曲がりにくく、ホールド力がある靴だと言えます。

<すり足気味の方におすすめの靴>
すり足気味の方には、つま先が上に向かってロールしている靴がおすすめです。歩きやすく、すり足になりにくい効果が期待できます。またロールしている靴には転倒予防効果もあるので、子供や高齢者の方にもぴったりです。

POINT.4  種類ごとの靴の選び方

靴にも様々な種類があります。ここでは、「スニーカー」「革靴」「パンプス」「ブーツ」の4種類について、選ぶ際のポイントをお伝えします。

(スニーカー)
スニーカーを選ぶ際は、まず、革靴よりもワンサイズ上から試してみてください。そして、心地よく歩ける靴を目指すなら、スリッポンタイプよりも甲がしっかりと止まるスニーカーがおすすめです。紐やマジックベルトで固定されるものなら、なおいいでしょう。とはいえ、全体的にやわらかすぎると歩行時の安定感に欠けてしまうため、かかとやソール部分がある程度しっかりしたものを選ぶのもポイントです。

(革靴)
足の曲がるところと、靴の曲がるところが一致することが重要です。どこでも曲がってしまう革靴は、長く歩くと疲れやすいので注意しましょう。さらに、ひも付きの革靴を選ぶ際は、靴ひもを通す部分のつくりによって履きやすさに違いが生まれます。靴ひもを通すハトメのついている部分は「羽根」と呼ばれ、羽根が甲の革に縫い込まれている「内羽根式」と、羽根が甲の革を覆うように縫われている「外羽根式」に分けられます。

「内羽根式」は、エレガントな印象でフォーマルな場に適したデザイン。しかし、羽根部分があまり開かないため可動域が少なく、脱ぎ履きしにくい難点があります。

「外羽根式」は、羽根の部分が大きく開くため、締め付け具合が調整しやすいところがポイント。脱ぎ履きしやすいので、仕事で頻繁に履く方には「外羽根式」がおすすめです。

(パンプス)
履き口が広く、浅い構造の多いパンプスを選ぶ際は、つま先、かかと、履き口の3点をチェックしましう。つま先は、履いた時に指が自由に動かせる1cmくらいの余裕があるかを確認してください。爪が当たっていないかも確認してください。
かかとは、かかとと足の間に隙間がなく、フィットしているかどうかを確認しましょう。スニーカーと同じく、かかとがやわらかいと足が安定せず歩くと疲れやすいため、かかとを指でつまんだ際に、グニャッとつぶれてしまわないものを選んでください。
履き口は、立ったときに、履き口に指がほんの少し入って“スーッ”と甲のラインをなぞれるくらいが目安です。きつすぎると痛くなってしまい、かと言ってゆるいと脱げたり足が前に滑ったりしてしまうので、ここはきちんと確認しておきましょう。

(ブーツ)
まず、くるぶしの部分を外側から軽く押さえてみて、しっかり保持できているかを確認してみてください。ふくらはぎを覆う長さのブーツの場合は、筒の太さがゆる過ぎず、きつすぎないことを目安に。膝下まであるハイブーツの場合は、膝を曲げてみて、太ももの腱が履き口に当たらないかをチェックしておきましょう。

まとめ

自分の足に合った靴を選ぶことは、足の健康にもつながります。ぜひ慎重に選んで長く愛用できる一足を見つけてくださいね。また専門店には「シューフィッター」と呼ばれる専門家がいる店もあります。無料で相談に乗ってくれて、よりよい靴を選ぶサポートをしてくださるので、「シューフィッター」がいる店を選んで訪れるのもおすすめです。


<参照>
人生を変えるかもしれない「正しい靴の選び方」
靴選びのチェックポイント
自分に合った靴・サイズの選び方!スニーカー、パンプスなど種類別に解説
靴用語集
内羽根・外羽根の違いとは?利用シーンに合わせる靴選びや履きこなし

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