アイテムに頼らず身体の中から健康に!本質にこだわるミニマリスト流「温活」のススメ

理想的な平熱は36.5度と言われていますが、現代は平熱が35度台の人も増えています。しかし、冷えは不調や病気の引き金になることも…。そこでミニマリストからおすすめしたいのが「温活」です。「温活」とは、基礎体温を健康維持に最適な体温まで上げる活動のこと。暖房やヒーターなどに頼り過ぎず、身体の内側から健康&免疫力アップを目指す方法です。

POINT.1 冷えは万病のもと?

東洋医学では、冷えは重要な症状としてとらえられます。体が冷えるとまず起こるのは、血液循環の悪化。全身に栄養や酸素を運んでくれる血液の流れが悪くなると、エネルギーをうまくつくれないため、便秘や下痢、むくみ、肩こり、腰痛などの原因になります。さらに、がんや認知症などの一因にも…。

また、冷えた状態が続くと血液中に老廃物が溜まり、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を引き起こしてしまう恐れもあります。「体を温めて冷やさない」ことは、これらの病気の予防としても重要です。

一方で、冷えは免疫力の低下にもつながります。なぜなら、病原菌を退治してくれる免疫細胞が、体温が36.5度以上の体内で活発に働くからです。つまり、体温が低い=免疫細胞の働きも落ちてしまうということ。その結果、風邪やインフルエンザなどの病気にかかりやすくなってしまうのです。

POINT.2  身体を温める食材を選ぼう

東洋医学では、食べ物には、身体を温めてくれる「陽性食品」と、身体を冷やす「陰性食品」があるとされています。身体の冷えや体温の低下が気になる方は、「陽性食品」を積極的にとって、「陰性食品」をなるべく控えるのがおすすめです。

「陽性食品」は、にんじん、かぼちゃ、れんこん、ごぼう、ジャガイモ、自然薯などの根菜類に多くあります。また、玄米や赤味肉、魚なども「陽性食品」です。加えて、「陽性食品」で忘れてはならないのがショウガです。陽性食品の代表的な存在で、身体を温めてくれるほかにも、「血流の流れをよくする」「免疫力アップ」「殺菌・抗菌作用」「消化吸収を促す」など、身体にプラスの働きをたくさん持っています。

そのほか、納豆やキムチ、味噌などの発酵食品も身体を温めてくれる働きがあるとされ、「温活」の強い味方です。

ひるがえって「陰性食品」は、夏が旬のきゅうりやトマト、すいかなどが代表的です。あとは、バナナ、パイナップル、コーヒー、カレーなど南国産のもの。白米、白砂糖、食パン、ヨーグルト、豆腐、白菜、水菜など、白っぽいものにも「陰性食品」が多くあります。お酒を飲む方なら、ビール、白ワインも「陰性食品」なので要注意!ただし「陰性食品」だとしても、例えば白ワインをホットワインにするなど、加熱すると身体を温めてくれるものもあります。

POINT.3 体内で熱をつくる筋肉の量を増やそう

体内で熱をつくるためには、筋肉が必要です。筋肉は30代を過ぎると徐々に減少してしまいますので、ぜひ普段から運動する習慣を身に付けましょう。運動は様々な病気の予防としても効果的です。

そして、筋肉を効率的につけるには、下半身を鍛えるのがポイントです。なぜなら筋肉の約7割は下半身に集中しているから。中でも太ももには多くの筋肉がついています。

そこでおすすめなのがスクワットです。スクワットは、太ももにある複数の筋肉を強化してくれる上、いつでもどこでもできます。ちょっとした仕事・家事のすき間時間に1日10~20回、できれば3セットを目標にやってみてください。

スクワットの次におすすめなのが、息が軽く弾む程度のウォーキングです。ウォーキングは脂肪が燃えやすい有酸素運動なので、ダイエットにも役立つほか、脳の神経伝達物質のバランスを整えるセロトニンも活性化。不安やイライラの解消にも役立ってくれます。 また「第二の心臓」として注目されるふくらはぎが刺激されるため、血液の循環もよくなります。

POINT.4  お風呂は毎日湯船につかろう

「温活」を意識した入浴方法もご紹介します。そのポイントとしては、じんわり汗をかくぐらいの、38~40度のぬるめのお湯につかることです。お湯につかると、心臓に戻る血液量が増えて全身の血流が良くなるため、体温が効果的に上げられます。老廃物も排出されやすくなり、むくみの改善にもひと役。加えて、副交感神経が優位になり、心身のリラックスにもつながります。

さらに、入浴で身体が温まると寝つきもよくなります。低血圧でいつも目覚めが悪い方の場合は、寝起きに42度くらいの集めのお湯に3分程度つかってみてください。交感神経が刺激されて、シャキッと目が覚めますよ。

まとめ

いかがでしたか。今年の冬はぜひ「温活」に取り組んで、身体の内側から温かく健康な毎日を目指してみてください。エアコンやヒーターの使い過ぎは乾燥の原因にもなり、お肌や喉の不調を引き起こしてしまうことも…。かと言って寒さをやせ我慢することも、身体にはよくありません。自分の身体の声を聞きながら、寒さと上手に付き合っていけるといいですね。


<参照>
『温めて、万病を消す!』PHPからだスマイル 1月増刊号/PHP研究所
今すぐ始めたい5つの温活習慣! 身体を温める食べ物と体の冷えをチェック!



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