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ICheckコラム

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とは?知っておきたい基礎知識と3つの感染対策を紹介

監修医師プロフィール

堤 直也

社会人経験の後、医学部学士入学を経て、医師となる。
国立病院機構等勤務のあと青い鳥会に勤務し現在に至る。
総合内科医、在宅医療の専門医として在宅医療の意味に真摯に向きあう。

コロナウイルスのイメージ

世界的に猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は未だに収束の目処が立たず、国民全員で警戒して対策しなければならない状況に置かれています。

今や小さな子どもでも知っている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)という存在ですが、皆さんは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対してどこまでの知識を持っていますか?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染経路、潜伏期間、代表的な症状などの基礎知識をしっかりとおさえ、今後も感染対策に臨んでいくことが大事になります。

この記事では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関して知っておきたい基礎知識と日常ですぐに実践できる3つの感染対策を詳しく解説していきます。

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とは

マスクとウイルス

まずは、世界の経済や私たちの日常生活に大きな影響を与えた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)という存在とは何かをご説明していきます。

コロナウイルスの歴史

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は2019年末〜2020年にかけて世界中で感染が広まりましたが、実は、コロナウイルスには古い歴史があります。

ユーザー

コロナは何種類かあると聞いたのですが本当なんですか?

ICheck

はい。人間に影響を与えるコロナウイルスは1930年に発見されており、7種類存在しています。

呼吸器の感染症で特に症状が重いものは3種類に絞られ、SARSの原因になったSARS-CoV、MERSの原因になったMERS-CoV、そして2019年末に誕生したCOVID-19の原因となったSARS-CoV2があります。

ユーザー

そんなにあるんですね。どうして新型コロナウイルス感染症(COVID-19)だけここまで大流行しているんですか?

ICheck

先程挙げた3種類のコロナはどれも人獣共通感染の病原体であり、とても重い呼吸器感染症を引き起こします。

今流行している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、潜伏期間が長めのヒトヒト感染で、無症状者も他人に感染させるという特徴があります。

これまでこのような前例があまりなかったために、瞬く間に全世界中に広まりました。

COVID-19はなぜ誕生してしまったのか?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は中国湖北省武漢市で初めて確認されましたが、一体どこから誕生したウイルスなのか気になる方も多いと思います。

ユーザー

武漢の感染者はどこから新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染したんですか?

ICheck

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生源は諸説あり、未だに特定されていません。

ユーザー

え、そうなんですか?

ICheck

WHO=世界保健機関で働く動物由来の感染症に詳しいベンエンバレク博士は、武漢のコウモリの個体群から見つかったと話しています。

しかし、コウモリからどうやって人間に感染したのかは未だに謎といわれています。発生源がコウモリというのはあくまで一説ですが、動物由来であると説く者は少なくありません。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染経路や症状について

電車のつり革とコロナウイルス

中国の武漢で誕生し、爆発的に拡大してしまった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。世界中の人々を恐怖に陥れた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染経路、潜伏期間、症状などをご説明していきます。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染経路

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は人と人の間に強い感染力を持っているため、多くの感染経路に気をつけなければなりません。

ユーザー

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はどこから感染する可能性があるんですか?

ICheck

感染経路は主に接触感染と飛沫感染に分けられます。

まず、接触感染ですが、感染者が咳やくしゃみを手で押さえてしまうことで手にウイルスが付着し、その手でドアノブや電車のつり革などに触れてしまうことでその場所にウイルスが留まってしまいます。

そして触れてしまった第三者にウイルスが付着し、目、口、鼻などを触ってしまうことで体内にウイルスが侵入し、感染に至ります。

ユーザー

ウイルスが付いた手を洗ったり消毒すれば感染を防げるんですよね?

ICheck

そのとおりです。しかし、外出先ですぐに手を洗うという対策を常にすることは難しいため、油断して感染に至ることもあります。

手洗いだけで対策できないのが飛沫感染です。感染者のくしゃみや咳、会話中に飛ぶ唾液などの飛沫にウイルスが混ざり、その飛沫を鼻や口から吸い込んでしまうことで感染に至ります。

ユーザー

電車でゴホンゴホンと咳をしている人を見ると距離を空けたくなります…

ICheck

感染者が1回咳をするだけで約10万個のウイルスが飛ぶため、マスクをして適切な距離を取ることが推奨されます。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の潜伏期間

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)には潜伏期間があり、何らかの症状が発生するまでに数日要します。

ユーザー

自分が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染したことにすぐに気づくことはできますか?

ICheck
1日〜14日間の潜伏期間を経て発症します。大体の人が4日〜5日程度で何らかの症状が発症し、体の異変に気づきます。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の初期症状とは?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中で警戒される理由は、最悪の場合、死に至るその症状にあります。

ユーザー

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染するとどんな症状が起こるんですか?

ICheck

まず、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は3割〜5割くらいの感染者が無症状であることが確認されています。自覚症状がないため、自分が感染したことに気づかないことも多々あります。

症状がある場合、初期は発熱・咳・鼻水・喉の痛み、頭痛などがみられ、全身の関節や筋肉が痛くなることもあります。風邪やインフルエンザに似た症状になります。

ユーザー

風邪やインフルエンザだと勘違いして気づかないこともあるんですか?

ICheck

風邪やインフルエンザの場合、その症状は3日〜5日にかけて徐々に消失していきます。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の場合は1週間以上症状が続くという特徴があります。

嗅覚障害や味覚障害が起こることもあり、明らかにいつもの風邪とは違う症状に気づき、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染したと自覚することになります。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による重症化

最も恐れなければならないのが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による重症化です。

ユーザー

有名芸能人が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重篤になって命を落としたニュースに衝撃を受けました…

ICheck

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、約8割の人が治療によって回復に向かいますが、約2割の人は肺炎などの症状が悪化して重症化してしまうのです。

重症化する患者の中で多く報告されているのが、急性の呼吸不全です。肺の中でウイルスが増殖し、肺炎が悪化することで人工呼吸器や人工心肺装置が必要になることがあります。

ユーザー

そのまま死に至るということもあるんですよね…?

ICheck

はい。人工呼吸器や人工心肺装置によって生命を維持されている患者様は、肺を休ませながら自身の力でウイルスを排出されるのを待つことになりますが、そのまま命を落としてしまうこともあります。

また、血管内にウイルスが入り込み、免疫が暴走してしまうことで自分の体を傷つけてしまうサイトカインストームという症状が起こることもあります。血管が血栓によって詰まってしまい、脳梗塞や心筋梗塞で亡くなってしまうケースもあります。

日常で実践できる3つの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策

外出先での消毒イメージ

最後に、代表的な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策をご紹介していきます。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の収束が見えない今、私たちにできる最大限の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策をしっかり実践していきましょう。

感染のリスクが高い場所に行かない

「ステイホーム」「ソーシャルディスタンス」「3密」など、感染を避けるための行動が国民に促されてきました。最も大事なのは自分の行動を見つめ直すことになります。

ユーザー

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が感染しやすい場所はどんな所ですか?

ICheck

気をつけなければならないのが、クラスターが起こる可能性のある場所です。内閣官房新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策推進室では、5つの場面を例に挙げて感染リスクが高い場所を特に警戒するように促しています。

飲酒を伴う懇親会や忘年会、大人数や長時間におよぶ飲食や会合、マスクなしでのおしゃべり、狭い空間での共同生活、居場所の切り替わりの5つです。

ユーザー

忘年会や新年会は危険だということですか?

ICheck

そのとおりです。年に一度の楽しみではありますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は自分の命だけではなく、他人の命も脅かしてしまう可能性があります。

宴会はできる限り自粛し、リモートや少人数で開放的な空間で行うなど、感染のリスクを最小限に抑えた行動を心掛けていきましょう。

手洗いと消毒の徹底

風邪やインフルエンザ対策にもなる手洗いと消毒は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にも有効な対策となります。

ユーザー

子どもにはこまめな手洗いと消毒をするよう教育しています。

ICheck

良い心掛けです。手は常に清潔を保つのが大事です。石鹸で手を洗うか、手を洗った後に手指消毒用アルコールで消毒をしましょう。

ユーザー

皮膚が敏感な場合はどうすればいいでしょうか?

ICheck

刺激作用のある消毒液もあるため使用を避けて、石鹸やハンドソープで10回もみ洗いをして、しっかりと流水で泡をすすぐようにしましょう。

マスクをして対人距離を維持する

「ソーシャルディスタンス」によって多くの人に認知されたように、他人と距離を空けて行動することは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策にとても有効です。

ユーザー

人に近づかなければ飛沫感染を防げますか?

ICheck

対人距離を2メートル維持することで飛沫感染による感染のリスクを抑えることができます。併せてマスクをすることも忘れないようにしましょう。

ユーザー

マスクをしていれば距離を詰めておしゃべりしても問題ありませんか?

ICheck

マスクは物によって近距離からウイルスをたくさん吸い込んでしまうこともあります。

医療用の微粒子用N95マスクなら高い防御効果が期待できますが、誰もが着用しているわけではありません。ですので、できるだけ対人距離2メートルを維持して感染対策に努めましょう。

まとめ

たくさんの人々のライフスタイルを変えるほど大きな影響を与えている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を防ぐことは全世界のテーマとなっています。

新型コロナワクチンが世界中に浸透するまではまだまだ時間を要するため、日頃から感染対策を徹底していかなければなりません。

手洗い消毒、マスクをして対人距離を維持するという対策に加え、クラスターが発生するような場所を避けることは今日からすぐに実践できる有効なコロナ対策となります。

自分を守るため、家族を守るために新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する正しい知識を身につけ、自覚のある行動を心掛けて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大防止に努めていきましょう。

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