新型コロナウイルス(COVID-19)感染者数の推移(国内基準)と日本の印象的なニュースを紹介
監修医師プロフィール
堤 直也
社会人経験の後、医学部学士入学を経て、医師となる。
国立病院機構等勤務のあと青い鳥会に勤務し現在に至る。
総合内科医、在宅医療の専門医として在宅医療の意味に真摯に向きあう。
皆さんは、日本における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者数の推移や都道府県別の累計感染者数を気にしたことはありますか?
初めての脅威と戦う中で、日本では緊急事態宣言による全国的な感染防止対策が行なわれました。
しかし、一時的な効果はみられましたが1日における感染者の増加傾向は変わらず、今もなお感染のリスクがある行動の自粛が呼びかけられています。
この記事では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者数の推移(国内基準)をご紹介した上で、これまでの日本での印象的なニュースを振り返っていきます。
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目次
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者数の推移(国内基準)と印象的なニュース
中国の武漢市で未知の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が発見された時、日本でここまで大流行することを予想できた人は少ないと思います。
日本経済や国民の生活に多大な影響を与えているコロナ。
2020年12月15日までの国内の累計感染者数の推移がこちらとなっています。
日付 | 累計感染者数(前月比) |
---|---|
2月1日 | 20人 |
3月1日 | 259人(+239) |
4月1日 | 2,535人(+2,276) |
5月1日 | 14,558人(+12,023) |
6月1日 | 16,787人(+2,229) |
7月1日 | 18,838人(+2,051) |
8月1日 | 37,804人(+18,966) |
9月1日 | 69,023人(+31,219) |
10月1日 | 84,244人(+15,211) |
11月1日 | 101,943人(+17,699) |
12月1日 | 150,976人(+49,033) |
12月15日 | 181,870人 |
「JHU CSSE COVID-19 Data」より参照
ここからは、累計感染者数の増加に注目しながら日本での印象的なニュースを振り返っていきます。
日本国内初となる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染が発表される【2020年1月16日】
2020年1月16日に厚生労働省から日本国内初となる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者が出たことが発表されました。
感染者は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生源となる中国の武漢市に滞在していた30代の男性で、武漢に滞在していた1月3日から発熱があり、6日に日本に帰国した後に医療機関で受診したところ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染が確認されました。
中国から日本にコロナウイルスが密かに上陸していたんですね。
男性は中国に滞在している間に感染者と一緒に暮らしていたことが分かっており、そこで濃厚接触があり感染してしまっていたのです。
感染が発表された時点では、人から人に感染する明らかな証拠はないと発表されていましたが、その後、強い感染力が証明されて今の大流行に至ります。
緊急事態宣言が発令【4月7日・16日】
3月以降になって新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者が急に増えて、明日は我が身という気持ちになったことを思い出しました。
3月〜4月初旬にかけて急激に感染者が増加したことで、国民も危機感を覚えましたよね。
4月7日には東京を始めとした7都道府県に緊急事態宣言が発令され、16日には全国が対象となりました。
3密を避ける、ソーシャルディスタンスを保つなどの対人距離を十分に空ける感染対策が国内で浸透し始めたのもこの頃です。
感染防止を徹底したいのにマスクや消毒液が品切れで大変でした…
全国民へ向けて布製マスクの配布が決定したのもこの頃でしたね。
アベノマスクと呼ばれ、政府の動きにも注目が集まりました。
国内感染者が1万人を超える【4月18日】
感染者の推移を見て振り返ると、1万人を突破したのはあっという間だったんですね。
日本初の感染者が確認されたのは1月16日ですから、わずか3ヶ月で感染者数1万人を超えたということです。
医療施設でのクラスターも度々報告され、国民全員で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を防ごうという思いがより強くなってきましたね。
1日の国内感染者が100人を切る【5月7日】
緊急事態宣言の効果もあって一気に感染者数が減りましたよね?
5月7日には4月以降で初となる1日における国内感染者数100人を切り、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)収束もあと少しだと感じた人は多いでしょう。
しかし、この数字は大型連休を挟んだことで検体数が少なかったことも影響しているため、まだまだ油断できない状況にあったのです。
国内の感染者数が中国を超える【10月5日】
いつの間にか中国の感染者数を超えてしまっていたんですね。
知らなかったです。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は中国の武漢市が発生源となっていますが、3月以降は多くても数十人の新規感染者にとどまっていました。
その間にパンデミックが起こった国が中国の感染者数をどんどん追い越していきました。
日本でも全国各地でクラスターが起こり、10月5日には中国の感染者数を上回る8万5739人に達してしまったんです。
国内の感染者数が10万を超える【10月29日】
緊急事態宣言から感染者が減り続けると思ったら、10万人を超える事態になってしまうなんて想像できなかったです。
爆発的に感染者が増加した東京だけではなく、北海道や青森などの地方でもクラスターが起こり、遂に10月29日に新型コロナウイルスの国内感染者が10万人を超えてしまいました。
GOTOトラベルなどの経済をまわす対策も裏目に出てしまったともいわれています。
過去最多の1日の感染者数2,000人を確認【11月18日】
1日1,000人でもとんでもない感染者数なのに、2,000人を超えたというニュースを見てびっくりしました。
11月に入ってからは悪い意味での記録更新ばかりで、11月18日には過去最多の1日2,201人の国内感染者数を記録しています。
この感染拡大の第3波はとても大きな波であり、私たちも自覚を持った行動が必要となってきます。
静かなマスク会食の要請【11月19日】
静かなマスク会食という新しい言葉が誕生しましたね。
これは飲食を通した感染リスクを最小限に抑えるもので、食事の席でも会話をする時はマスクを着用するという対策になります。
菅義偉首相は『最大限の警戒状況にある』と国民に強く呼びかけています。
今まで以上の徹底した感染防止を行なわなければならないということです。
5日連続で感染者数2,000人を記録【12月5日】
5日連続で2,000人突破だなんて…日本の累計感染者数はとんでもない数字になっているんじゃないですか?
東京では1日500人以上感染者を出し、過去最多を更新しています。
日本での累計感染者数は15万人を超えてもなお伸び続けているため、自分がその一人にならないような行動を心掛けていかなければなりません。
GoToトラベルの一時停止【12月14日】
古い友人とGoToトラベルで温泉に行く予定だったんですが、停止になってしまったんですね…。
GoToトラベルは2020年12月14日〜2021年1月11日まで一時停止となりましたが、さらに延長される可能性もあります。
自粛続きの中、旅行で気分転換をされたい方もたくさんいますが、こればかりは仕方ありません。
GoToトラベル対象外でも出かける方はいると思いますが、大事なのは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染しない、感染させないということです。
まとめ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者数の推移(国内基準)と日本での印象的なニュースをご紹介しました。
緊急事態宣言によって1日における感染者数を一時的に減少させることに成功しましたが、7月以降は過去最多をどんどん塗り替えてしまうほどの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の勢いがみられています。
今私たちにできることは、手洗いと消毒の徹底、適切な対人距離を置くなどの感染防止、そして感染リスクが高い場所に極力行かないという行動の自粛になります。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する必要な知識をしっかりと身につけた上で、常日頃から「感染しない」「感染させない」という行動を意識していきましょう。
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行りすぎて、1日に100人を超える感染者が出てもいつの間にかびっくりしなくなりました。
日本で初めて感染者が出たのはいつなんですか?