COLUMN

ICheckコラム

感染拡大を防ぐ新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の5つの予防策を分かりやすく紹介

監修医師プロフィール

堤 直也

社会人経験の後、医学部学士入学を経て、医師となる。
国立病院機構等勤務のあと青い鳥会に勤務し現在に至る。
総合内科医、在宅医療の専門医として在宅医療の意味に真摯に向きあう。

くしゃみを抑えるイメージ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に歯止めがかかりません。

飛沫感染・接触感染・空気感染で人から人へ感染していく新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を予防するためには、ひとりひとりが自覚を持ち予防策を講じる必要があります。

無症状でも潜伏期間中であれば人へ感染させてしまう可能性がある新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ですが、ウイルスは自分の力だけで増えることはできません。

人の力を借りなければ猛威を奮うことができないウイルスを撃退する方法は、しっかりとした予防策です。

この記事では、内閣官房新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染症対策推進室が提唱している5つの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防策を分かりやすく説明していきます。

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感染拡大を防ぐ新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防策

ウイルスは口、目、鼻の粘膜から体内へ侵入してきます。

人から人への感染を防止するためには、日頃からできる感染予防策をしっかりと講じる必要があります。

マスクの着用、アルコール消毒、手洗いうがいが日常になってきた現代社会ではありますが、予防策の意味をしっかりと理解し、実践することが重要です。

  • 3密を避ける
  • 安全な距離を保つ
  • こまめに手を洗う
  • 室内換気と咳エチケット
  • 接触確認アプリ

こちらが、国が提唱している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防策です。

以下の項目で、ひとつひとつ分かりやすく解説していきます。

3密を避ける

クラスター感染のイメージ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大を防ぐ5つの予防策1つ目は、3つの密を避けることです。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大期に総理大臣官邸、厚生労働省が掲げた標語で、「密」という言葉は2020年の漢字にも選ばれました。

ユーザー

3密という言葉はよく聞くんですけど、何かの略称ですか?

ICheck

3密は“密閉・密集・密接”の略です。

この3つの密が、新型コロナウイルスの集団感染が起こった場所の共通点になるということが分かっているので、感染防止のために3密を控えるように提唱されています。

ユーザー

3つの密が重ならなければ感染リスクは低いということですか?

ICheck

いえ、違います。

3つの密を避けるのはもちろんですが、3つの密の条件が重なっていなくても感染リスクは当然あります。

よく3密でなければ大丈夫と勘違いしている方がいますが、それは大きな間違いです。

密閉とは

ユーザー

3密の意味をひとつずつ詳しく知りたいです。

まず、密閉はどんな場所ですか?

ICheck

密閉は、窓があっても開けられていない場所や、窓がなく換気ができない場所のことを指します。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者の咳やくしゃみで排出された飛沫核は、水分が乾燥して病原菌だけが空中に浮遊します。

これを吸い込むことが感染の原因になりますので、その対策として十分な換気をする必要があります。

飛沫核はとても軽いので風で簡単に巻き上げられ、吸い込んでしまうリスクを限りなく低くしてくれるんです。

ユーザー

それで密閉が駄目なんですね…。

それじゃあ窓がない場所は、どこも危険ということになりますか?

ICheck

それが、そうでもありません。

ビル管理法の基準(一人あたり必要換気量毎時約30立方メートル)を満たしているのであれば、窓がない部屋でも問題ありません。

つまり、その部屋に窓がついていなくても、きちんと換気ができていれば問題なしということです。

一般的な建築物はビル管理法の基準をクリアしていますので、窓がない=密閉だと過敏に反応する必要はないんです。

ユーザー

少し安心しました。

窓がついている部屋はどれ位の割合で換気した方が良いんですか?

冬の寒い日とかは窓を開け続けるのは大変ですよね…。

ICheck

厚生労働省首相官邸が推奨している換気のタイミングは、部屋の2方向に窓がついている場合はどちらも全開にして、数分の間1時間に2回以上の換気が好ましいとしています。

しかしこれはあくまで目安なので、部屋の中にいる人の数やどれ位会話をしているかなどで臨機応変に対応しましょう。

密集とは

ユーザー

次は密集について聞きたいです。

どういう状態が密集に該当しますか?

ICheck

密集とは、人が多く集まったり、少人数でも近い距離で集まることを指します。

つまり、人との距離が近い場所や空間というイメージを持っておけば良いでしょう。

ユーザー

具体的にはどんな場所ですか?

ICheck

人が多く集まる場所は人気のテーマパーク、花火大会などのイベント、学校、喫煙所などが該当します。

近い距離で集まる場所はカラオケ、ライブ、居酒屋などが該当します。

ユーザー

確かにイベントは人が集まるし、カラオケとかは人と人との距離が近いですね。

密集の対策は何かありますか?

ICheck

他の人と、お互いに手を伸ばしても届かない距離(2メートル以上)を保つことが重要です。

ソーシャルディスタンスという言葉は聞いたことがあるかと思いますが、くしゃみや咳の飛沫から感染する飛沫感染を防止するためにも、人と距離を空けることはとても大切なんです。

密接とは

ユーザー

密接と密集って似ている気がするんですけど、密接はどういう意味なんですか?

ICheck

密接とは、他の人とお互いに手が届く距離で、会話・発声・運動などをすることを指します。

密集は人が多く集まる場所や少人数でも近い距離になってしまう空間を指していますが、密接は人の行動を指しています。

ユーザー

これもやっぱり、飛沫感染を予防するために必要なことですか?

ICheck

はい、WHOによれば、対面に座っている人と5分間会話することで、1回の咳と同じ位の飛沫が飛ぶと報告されています。

他の人と会話する時は距離を保ち、マスクを着用することで飛沫感染を予防することができます。

安全な距離を保つ

ソーシャルディスタンスのイメージ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大を防ぐ5つの予防策2つ目は、安全な距離を保つことです。

もしかしたら自分が感染者かもしれないと考えることが重要で、人との距離を保つことが感染予防策になります。

ユーザー

人と距離を取ることが、なぜ新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防策になるんですか?

ICheck

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の主な感染経路である飛沫感染は、感染者から出る飛沫が粘膜に付着することで感染します。

飛沫は口から排出後1~2m程度ですぐに地面に落ちるので、人と会話する時は安全な距離を保つことが重要なんです。

ユーザー

人との距離を保つ、ソーシャルディスタンスはやっぱり大切なんですね。

ICheck

その通りです。

例えばスーパーの買い物で並んでいる時、病院の待合室で座っている時、電車に乗っている時、日常から常に人との距離を空けるということを意識することが大切です。

こまめに手を洗う

石鹸で手を洗うイメージ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大を防ぐ5つの予防策3つ目は、こまめに手を洗うことです。

帰宅したら手洗いうがい、お店に入る時はアルコール消毒など、手についているかもしれないウイルスを洗い流すために、こまな手洗いはとても大切な予防策です。

ユーザー

こまめに手を洗うことは、どんな新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防策になるんですか?

ICheck

手についている病原菌は目に見えませんよね。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の主な感染経路に接触感染というものがありますが、これは感染者がウイルスのついた手で触った物から人へウイルスが付着して、それが目・口・鼻などから粘膜へ侵入して感染してしまうというものです。

例え手にウイルスが付着していても、目・口・鼻などの粘膜へ侵入する前に綺麗に洗い流してしまえば、ウイルスに感染することはありません。

ユーザー

ウイルスが侵入する前に洗い流せるんですね。

手洗いをする時のポイントは何かありますか?

ICheck

厚生労働省が公開している“正しい手洗いの仕方”を、ぜひ参考にしてみて下さい。

ウイルスは濡れたところを好むので、手洗いの後にしっかりと水分を拭き取ることも重要です。

時間は30秒を目安にして、ゆっくり丁寧に行いましょう。

室内換気と咳エチケット

マスクをしたまま咳をするイメージ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大を防ぐ5つの予防策4つ目は、室内換気と咳エチケットです。

空気感染を予防するための室内換気の重要性は上記で紹介しましたが、飛沫感染を防止する咳エチケットも感染拡大防止においてとても重要です。

ユーザー

咳エチケットという言葉をよく聞くんですけど、これはどういう意味ですか?

ICheck

咳エチケットは感染症を他の人にうつさないために、マスクやティッシュ、ハンカチや袖などで、咳やくしゃみが出た時に口や鼻をおさえることです。

ユーザー

自分が出した飛沫が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染経路になるかもしれないですもんね…。

悪い咳エチケットは何かありますか?

ICheck

咳やくしゃみを何も対処せずにする、または咳やくしゃみを手でおさえる行為は悪い咳エチケットです。

手でおさえることは良いことのように感じるかもしれませんが、もしも自分が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染していた場合、その手で触った物にウイルスが付着してしまいます。

ひとりひとりが正しい咳エチケットを実践することが、感染予防策に繋がります。

接触確認アプリをインストール

接触確認アプリCOCOA

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大を防ぐ5つの予防策の最後は、接触確認アプリをインストールすることです。

ユーザー

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)陽性者と接触したかどうかが分かるアプリがあるんですか?

ICheck

はい、接触確認アプリは厚生労働省が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染症対策テックチームと連携してリリースされたアプリです。

自分が持っているアプリにインストールしてすぐに使うことができます。

ユーザー

陽性者との接触の可能性を通知してくれる以外に、どんなメリットがありますか?

ICheck

陽性者と接触した可能性が分かることで、検診受診や保健所のサポートを早く受けられるようになります。

無症状の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者からも感染は広がりますので、感染リスクが少しでもある方は、早急な検査と対策が必要です。

まとめ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を防ぐ5つの予防策を分かりやすく紹介してきましたが、参考になりましたか?

冒頭でも説明した通り、ウイルスは自分の力だけで増えることはできないため、ひとりひとりが自覚を持って感染対策を行えば、必ずウイルスを撃退することができます。

感染予防対策をしっかりと行い、自分が新型コロナウイルスに感染しているかもしれないという気持ちを常に持ちながら行動することが大切です。

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