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ICheckコラム

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連の相談窓口は?どんな時に相談すればいい?詳しく解説

監修医師プロフィール

堤 直也

社会人経験の後、医学部学士入学を経て、医師となる。
国立病院機構等勤務のあと青い鳥会に勤務し現在に至る。
総合内科医、在宅医療の専門医として在宅医療の意味に真摯に向きあう。

医師とハート

呼吸器感染症の増える冬季に入り、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に第三波が到来したと言われています。

11月以降は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染症の感染拡大のペースは速まっており、新しく新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染した人の数や重症化してしまった人の数は夏の第二波のピークを超えています。

これまで飲食店などで多く発生していたクラスター(集団感染)は多様化してきており、友達との集まりや家庭、職場、たくさんの人が寝泊まりする宿泊施設等で発生しています。

行政の対応が難しくなってきているため、これまで以上に徹底した感染対策を行う必要があります。

しかし、ウイルスは目に見えないものです。

日常生活を送るうえで不安も多くありますよね。

この記事では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連する相談先・相談窓口や、どんな時に相談すればいいのかなどを詳しくご紹介していきます。

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状とは

血中のイメージ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が重症化した場合の症状としては、呼吸困難や味覚障害・嗅覚障害などが知られていますが、ほかにもさまざまな症状があります。

ユーザー

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状にはどんなものがありますか?

ICheck

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の初期症状は、風邪やインフルエンザのような症状が出ます。

のどの痛みや咳、鼻水、鼻詰まり、発熱(微熱を含む)などが風邪で多く見られる症状です。

インフルエンザにもこのような風邪と同様の症状が見られますが、インフルエンザの場合は高熱が出る場合もあります。

また、全身の筋肉痛や関節痛、頭痛という症状が出ることもあります。

ユーザー

それじゃあ、もしも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染してしまっても、風邪かインフルエンザと勘違いしてしまうこともありますよね…。

何か違いはありますか?

ICheck

風邪の場合はゆっくり発症し、上記のような症状が数日続きます。

インフルエンザの場合は急に発症することが多く、症状は3日から5日ほど続きます。

一方、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の場合は、症状が1週間以上続くなど、風邪やインフルエンザと比べると症状が長く継続します。

ユーザー

なかなか治らない風邪などは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を疑ったほうがいい場合もあるということですね。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)だけに見られる特徴的な症状はありますか?

ICheck

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の典型的な症状には、下記のようなものがあると言われています。

  • 発熱
  • 咳や痰
  • だるさ
  • 食欲低下
  • 筋肉痛
  • 息切れ
  • 味覚障害や嗅覚障害
ユーザー

風邪やインフルエンザでは見られないような症状もありますね。

ICheck

はい、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の場合、風邪やインフルエンザではあまり見られない症状の味覚障害・嗅覚障害、息切れなどが見られるのが特徴です。

『風邪かな?』と思っていても、このような症状が出たら新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染した可能性を疑いましょう。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状の経過

まずは風邪やインフルエンザのような初期症状から始まる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。

症状が長く続くことが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の特徴の一つでもありますが、感染後どのような経過をたどるのでしょうか。

ユーザー

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は感染して発症後、どのようにして悪化していくんでしょうか?

ICheck

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、発症から1週間ほどは風邪のような軽い症状のみが出ます。

その後、1週間から10日ほどで咳や痰、呼吸困難などの肺炎症状が悪くなり入院が必要なレベルになります。

その後、10日以降は集中治療室での人工呼吸管理が必要になるまでに悪化することもあります。

ユーザー

1週間は風邪のような症状なのに、急激に悪化してしまうんですね…。

感染したら確実に呼吸困難など、入院が必要になるんですか?

ICheck

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、実は感染しても80%の方は無症状や軽症のまま自然治癒します。

20%の方は肺炎のような症状が出るまで悪化し、さらに5%の方は人工呼吸管理が必要な状態にまで悪化し、肺炎のような症状者の3%から5%の事例で命にかかわると言われています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の相談・受診の目安

診察する医師

ユーザー

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の初期症状は風邪やインフルエンザということですが、一体どのタイミングで相談すればいいでしょうか?

自分が風邪なのかそれとも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染しているのか、わからない人もいますよね。

ICheck

これに関しては、厚生労働省が相談の目安を公表しています。

これまでは『37度5分以上の発熱が4日以上』続いていればというのが目安に含まれていましたが、それが取りやめとなり、現在では下記のような内容になっています。

【必ず相談した方がいいケース】

  • 比較的軽い風邪の症状(咳や発熱など)が4日以上続いている場合

【すぐに相談した方がいいケース】

  • 高熱、息苦しさや呼吸困難、強い倦怠感などの強い症状が一つでも出ている場合
  • 高齢者の方や、呼吸器疾患(COPDなど)、糖尿病、心不全などの基礎疾患がある方、抗がん剤や免疫抑制剤を用いている方、透析を受けている方など重症化しやすい方で、比較的軽い風邪の症状(咳や発熱など)が出ている場合
  • 上記にあてはまらない方で、比較的軽い風邪の症状(咳や発熱など)が4日以上続いている場合
  • 妊婦の方も、重症化しやすい方と同様に早めの相談を
ユーザー

比較的軽い風邪の症状というのは人によってもが感じ方が違うと思うのですが、その場合はどうすればいいですか?

たとえば、我慢強い人の場合は『このくらい大丈夫』と思ってしまうこともありますよね。

ICheck

それについては厚生労働省が、『高熱であるかどうかは自分の平熱を踏まえたうえで判断し、強い症状だと思われる場合はすぐに相談してほしい。熱があり、解熱剤などを飲み続けなければならない方も同様』としています。

ユーザー

無理はせず、おかしいなと思ったら早めに連絡するようにしたほうがいいということですね。

ICheck

上記はあくまで目安なので、気になることや不安なことなどがあればこれからご紹介する相談窓口に相談するようにしましょう。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が心配なときのシーン別相談窓口

相談窓口のイメージ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者は増えていますが、それでも仕事や学校などの日常生活は送らなければいけませんよね。

そうした日常生活を送る中で、どうしても新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の心配は出てくるものです。

そんなときは、状況に合った適切な相談窓口に相談するようにしましょう。

感染したかもしれない・予防対策が知りたいときの相談窓口

ユーザー

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染したかもしれない、予防ための方法が知りたいなど、不安に思っているという人も相談することはできますか?

ICheck

そんな時は、下記の場所に相談しましょう。

【新型コロナウイルス感染症(COVID-19)コールセンター】

0570-550571(土日祝日含む午前9時〜午後10時)

COCOAの通知があったときの相談窓口

ICheck

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止のため、厚生労働省が開発した新型コロナウイルス接触確認アプリの『COCOA』は知っていますか?

ユーザー

アプリがあるんですか?

ICheck

COCOAを使えば、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性者と接触した可能性があるかどうか、通知を受け取ることができます。

スマートフォンのBluetooth(近接通信機能)を使ったアプリで、誰だかお互いわからないようプライバシーの確保もされています。

利用する時には本人の同意が必要なので、安心して利用できるアプリです。

ユーザー

COCOAを使っていて、もしも陽性者と接触した可能性があると通知がきた場合はどうすればいいでしょうか?

ICheck

そんなときは、下記の厚生労働省の電話相談窓口に連絡するか、都道府県や市区町村など各自治体が設けている専用ダイヤルに電話相談しましょう。

【厚生労働省の電話相談窓口】

0120-565653(土日祝日含む午前9時〜午後9時)

【新型コロナウイルス感染症(COVID-19)接触確認アプリ『COCOA』インストール(厚生労働省ホームページ)】

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/cocoa_00138.html

発熱など症状が出た時の相談窓口

ユーザー

発熱などの症状が出ている場合はどうしたらいいでしょうか?

ICheck

その場合は、まず、かかりつけ医もしくは地域の身近な医療機関に電話相談をしてみましょう

そこで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の疑いがあるため受診が必要であると判断された場合は、新型コロナ外来やPCR検査センターを受診し、検査を受けましょう。

ユーザー

かかりつけ医がいなかったり、どの医療機関に相談すればいいのかわからない場合はどうしたらいいですか?

ICheck

そんなときはCOCOAの項目でもご紹介した厚生労働省の電話相談窓口に連絡するか、都道府県や市区町村など各自治体が設けている専用ダイヤルに電話相談しましょう。

各都道府県が『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する帰国者・接触者相談センター』のウェブサイトを公表しています。

自分の住んでいる都道府県のページをチェックし、相談してみましょう。

【全国の『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する帰国者・接触者相談センター』一覧(厚生労働省ホームページ)】

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html

【厚生労働省の電話相談窓口】

0120-565653(土日祝日含む午前9時〜午後9時)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で仕事に困ったときの相談窓口

ユーザー

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状についてではなく、仕事についても気になることがあって…。

ICheck

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響は大きく、働ける時間や日数が減ったことで収入が大幅に減少してしまった方や、仕事を失い生活に困窮しているという方も少なくありません。

ユーザー

仕事に困っている人はどこに相談すればいいでしょうか?

ICheck

各都道府県の労働局が設けている特別労働相談窓口があります。

政府が実施している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連の給付金・補助金・助成金などもありますので、まずは相談してみましょう。

【全国の『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による特別労働相談窓口一覧』(厚生労働省ホームページ)】

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/index_00004.html

まとめ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は初期症状は比較的軽い風邪のような症状ですが、急激に悪化し、呼吸困難となり死に至ることもあります。

しかし、すぐに病院を受診すると「実際はただの風邪だったのに、病院で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染してしまう」というリスクもあります。

「おかしいな?」と思ったらまずは電話で相談するようにしましょう。

逆に、緊急性の高い症状が見られた場合は速やかに相談窓口などに相談し、早めに正しい処置を受けることが大切です。

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