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ICheckコラム

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の3つの検査(PCR、抗原、抗体)の特徴や費用を紹介

監修医師プロフィール

堤 直也

社会人経験の後、医学部学士入学を経て、医師となる。
国立病院機構等勤務のあと青い鳥会に勤務し現在に至る。
総合内科医、在宅医療の専門医として在宅医療の意味に真摯に向きあう。

注射と採血管

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)には、PCR、抗原、抗体の3種類の検査があることを知っていますか?

PCR検査が最も主流で聞いたことは多いと思いますが、抗原と抗体に関しては全く聞いたことがないという方も少なくないでしょう。

それぞれの検査で目的、調べているもの、精度、値段などが異なります。

この記事では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の3種類の検査について、それぞれの特徴や費用を詳しく紹介していきます。

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のPCR検査について

ワクチンのイメージ

最も聞き馴染みのあるPCR検査ですが、方法や特徴、費用に関しては知らない方も多いでしょう。

まず始めに、PCR検査について詳しく紹介していきます。

特徴

2020年3月6日から医療保険が適用されるようになったPCR検査は、保健所を経由することなく民間の検査期間が直接依頼を行うことができます。

ユーザー

PCR検査とは、どのような検査ですか?

ICheck

PCR検査とは専用の薬液を使い、検査したいウイルスの遺伝子を100万倍から10億倍に増殖させて検出するという検査方法です。

感度は約70%程と言われていて、万が一新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染していても、検体採取をした場所にウイルスが存在していなかった場合は陰性となってしまう場合もあります。

ユーザー

PCR検査は、どこからサンプルを採取するんですか?

ICheck

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の病原体が最も多くいる鼻、喉、唾液から採取します。

当初は鼻へ綿棒を入れて喉から採取していましたが、唾液をサンプルにしたPCR検査が6月から、鼻のぬぐい液でのPCR検査が10月から保険認可され、この2つが主流になっています。

ユーザー

PCR検査を受ける目的は何ですか?

ICheck

PCR検査でわかることは、今現在新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染しているかどうかです。

陽性であれば感染していて、陰性であれば感染していません。

検査機関にサンプルを搬送して、調べてもらいます。

ユーザー

PCR検査の結果はどれくらいでわかりますか?

ICheck

一般的には、検査を受けてから3日以内には結果が判明します。

陽性の場合は検査機関、または自治体から直接連絡がきますが、陰性の場合は連絡はありません。

検査を依頼した病院へ直接問い合わせるか、最近ではアプリと連動してスマホで検査結果を調べることができるものもあります。

費用

続いては、気になるPCR検査の費用に関して紹介していきます。

ユーザー

PCR検査を受けるには、どれくらいの費用が必要ですか?

ICheck

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染の可能性があると医師に判断された場合のみ、PCR検査は保険適用になります。

よって患者負担は大きく軽減され、診察料やレントゲン費用などを全て含めても、2,000~3,000円程度です。

ユーザー

医師から可能性があると判断されなかった場合はどうなりますか?

ICheck

その場合は、全て自費になります。

費用は病院により異なりますが、大体3~4万円です。

例えば自己申告で濃厚接触者と主張しても、味覚と嗅覚がなくなったと言っても、医師からPCR検査の必要があると判断されなければ保険適用外となります。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の抗原検査について

抗原検査のイメージ

聞き馴染みのない方が多いかもしれませんが、続いては新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の抗原検査について紹介していきます。

PCR検査に遅れること2ヶ月、5月から保険認可され、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査に利用されています。

特徴

抗原検査はPCR検査とは調べるものや精度、所要時間において大きな違いがあります。

まずは、抗原検査の特徴から紹介していきましょう。

ユーザー

抗原検査とは、どのような検査ですか?

ICheck

PCR検査が専用の薬液で検査したいウイルスを増殖させると説明しましたが、抗原検査は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の抗原を見つける検査です。

抗原とは、体の中に侵入してきた異物を指しますが、この場合は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の病原体のことです。

ユーザー

抗原検査は、どこからサンプルを採取するんですか?

ICheck

PCR検査は鼻、喉、唾液からサンプルを採取できますが、抗原検査は鼻腔咽頭拭い液のみです。

インフルエンザの検査をしたことがある方ならわかると思いますが、綿棒を鼻の奥までググっと押し込み、サンプルを採取します。

ユーザー

抗原検査を受ける目的は何ですか?

ICheck

抗原検査はPCR検査と同様、今現在新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染しているかどうかを検査するものです。

過去に感染していたかどうかなどを調べることはできませんので、陽性か陰性かで現在の状態と感染状況を把握することが可能になります。

ユーザー

目的が同じだとしたら、具体的にPCR検査とは何が違うんですか?

ICheck

PCR検査と抗原検査の大きな違いは、最短で特別な検査機器や試薬を必要としないという点です。

PCR検査を行うには試薬を混ぜ、熟練した臨床検査技師が必要です。

サーマルサイクラーという機械が必ず必要ですし、結果が出るまでには時間がかかります。

しかし抗原検査の場合は、特別な検査機器がいりません。

検査結果も30分程度で出るので、より多くの方をスピーディーに検査することができます。

ユーザー

PCR検査よりも簡単ですぐに結果が出るなら、抗原検査だけを普及させれば良いと思うんですが、それはできないんですか?

ICheck

抗原検査は簡単ですぐに結果が出るというメリットがある一方、診断をするためには一定量のウイルスが必要になります。

つまり、PCR検査よりも感度が劣ります。

抗原検査では陰性だったにも関わらず、PCR検査では陽性だったということもありますので、両方を組み合わせて活用することが予定されています。

費用

続いては、抗原検査を受けるための費用について紹介していきます。

ユーザー

抗原検査の費用はどれくらいですか?

ICheck

抗原検査もPCR検査と同様、医師に必要と判断された場合は保険が適用されます。

自費の場合は病院により異なりますが、大体2万円程度の費用が必要です。

ユーザー

抗原検査はどこで受けられるんですか?

ICheck

抗原検査はまず、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者数が多い都道府県から供給を開始していくことになっています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の抗体検査について

抗体検査のイメージ

最後に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の抗体検査について紹介していきます。

特徴

抗体検査は、PCR検査・抗原検査とは目的が大きく異なります。

その特徴について、以下で詳しく紹介していきます。

ユーザー

抗体検査とは、どのような検査ですか?

ICheck

抗体検査とは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染していたかどうかを調べるための検査です。

今現在新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染しているかどうかを調べるPCR検査、抗原検査とはこの点で大きな違いがあります。

ユーザー

抗体検査は、どこからサンプルを採取するんですか?

ICheck

抗体検査は血液からサンプルを採取し、血液中のタンパク質を調べます。

検査機関に搬送して検査してもらい、およそ2日から3日程度で結果がわかります。

費用

続いては、抗体検査の費用を紹介していきます。

ここでもPCR検査、抗原検査とは違う大きな特徴がありますので、しっかりと把握しておきましょう。

ユーザー

抗体検査の費用はどれくらいですか?

ICheck

PCR検査、抗原検査は医師に必要とされれば保険適用となりますが、抗体検査はいかなる場合でも自費診療です。

病院により値段は異なりますが、費用は大体税込1万円程度です。

ユーザー

どのような目的で抗体検査はすることが多いですか?

ICheck

自分に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の抗体がついているかどうかを検査するというよりも、疫学調査のために利用するというのがメインです。

また、抗体がついていても新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に再び感染しないという証明は、現在はされていません。

まとめ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の3つの検査方法について詳しく紹介してきましたが、参考になりましたか?

PCR検査、抗原検査、抗体検査とそれぞれで調べるものが異なり、大きな特徴があることを理解してもらえたかと思います。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染しているかどうかの検査はとても重要ですが、それよりも重要なのは日々の感染防止対策です。

手洗いうがい、ソーシャルディスタンス、3密の回避など、できる予防対策からしっかりと行っていき、検査の必要がないように努めましょう。

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