PCR検査についての相談はどんな時、どこにすればいい?詳しく解説!
監修医師プロフィール
堤 直也
社会人経験の後、医学部学士入学を経て、医師となる。
国立病院機構等勤務のあと青い鳥会に勤務し現在に至る。
総合内科医、在宅医療の専門医として在宅医療の意味に真摯に向きあう。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連のニュースを見ているとPCR検査・抗原検査・抗体検査などさまざまな検査の名前を目にすることがありますが、その中でも精度が高いと言われているのがPCR検査です。
感染者が増え続けている現在、自分が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染しているかどうか知りたいという方も少なくないと思いますが、PCR検査についてどこに相談すればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、どんな時にPCR検査を考えるべきなのか、相談はどこにすればいいのかなどについて詳しく解説していきます。
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PCR検査は誰でも受けられるわけではない
「PCR検査をしたいのに受けられない」そんな声を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のPCR検査は保険が適用されるようになりましたが、現時点では誰でも行政検査を受けることができるわけではありません。
現時点では、行政検査を受けることができるのは、医師にPCR検査が必要だと判断された場合のみとなっており、何も症状がない場合は行政検査を受けることはできません。(東京都福祉保健局のホームページより)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染していないことを知るための検査はできないということでしょうか?
PCR検査は地域のPCRセンターや感染症指定医療機関で行われていますが、いずれもPCR検査を受けるためには医師が『PCR検査が必要である』と判断しなければならないためです。
また、保健所ではPCR検査や診察は行っていませんので注意しましょう。
ですが、最近では自費診療で受けることができる美容クリニックや民間のPCR検査会社も見られるようになってきています。
保険診療ではなく、自費診療なんですね。
はい、民間のPCR検査会社の場合は格安を売りにしているところも多く、たとえば神奈川県衛生研究所と理化学研究所が共同開発を行った独自のPCR検査法である『SmartAmp法』を使った検査を行える施設では1回1,980円と格安で検査を受けることが可能です。
それじゃあ、医療機関で保険診療のPCR検査を受けなくてもいいのではないですか?
民間のPCR検査でできるのは検査結果を通知することだけです。
もしも陽性の結果が出たとしても、本当に感染しているかどうかの診断は医師しか行うことができません。
PCR検査が必要なのはどんなとき?
症状や経過などから医師がPCR検査をする必要があると判断しない限り行政検査を受けることはできませんが、では逆にどのような時にPCR検査が必要になるのでしょうか?
まず、すぐに医療機関などに相談してPCR検査を受けた方がいいのが、下記の方です。
- 高齢者の方・妊娠している方・基礎疾患のある方で、発熱や咳など比較的軽い風邪の症状がある方
- 高熱などの強い症状がある方
- 強い倦怠感がある方
- 呼吸困難や息苦しさを感じる方
- 風邪のような症状が続いている方
- 解熱剤などを飲み続けなければいけない方
高齢者や持病のある方は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が重症化しやすいと聞いたことがあります。
その通りです、上記のような症状が見られた場合はすぐに各都道府県の『帰国者・接触者相談センター』に相談しましょう。
PCR検査についての相談窓口
上記のように緊急性の高い場合のほかにも、PCR検査について相談したいという時のために相談窓口が設けられています。
かかりつけ医・身近な医療機関
酷いわけではなくても、熱のような症状が出たら相談した方がいいでしょうか?
心配であれば普段から診てもらっている医師や、身近な医療機関に電話で相談してみましょう。
普段からお世話になっている医師であれば、体調の違いにも気付きやすいです。
また、不安なことなども質問しやすいのではないでしょうか。
都道府県や各自治体の専用ダイヤル
普段からかかっている病院がない場合はどうしたらいいでしょうか?
その場合は、各都道府県が公表している『帰国者・接触者相談センター』に相談してみましょう。
病院に足を運んでも医師が必要だと判断しなければ検査は受けられないので、まずは電話で相談するのがいいでしょう。
厚生労働省の電話相談窓口
微熱や軽い咳があったり、たとえば人混みに出る機会があった時など感染しているかもしれないと不安になった場合、相談できるところはありますか?
そのような場合は、下記の厚生労働省の電話相談窓口に電話をして相談するといいでしょう。
フリーダイヤルですので通話料金もかかりません。
【厚生労働省の電話相談窓口】
- 0120-565653(土日祝日含む午前9時〜午後9時)
まとめ
PCR検査や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について心配なこと、不安に思うことがあればまずはいつも診てもらっているかかりつけ医や身近な医療機関に相談するようにしましょう。
かかりつけ医がいないという場合には厚生労働省の電話相談窓口や都道府県や各自治体の専用ダイヤルに相談するといいでしょう。
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかっていないか心配なので、医療機関でPCR検査を受けたいんです。