PCR検査キットとは？購入できる場所や価格相場、精度について解説

PCR検査は3月6日から保険適用となりましたが、どんな人でも保険適用でPCR検査が受けられるわけではないんです。

保険が適用されるのは、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に感染している疑いがあり、PCR検査の必要があると医師が判断した場合のみです。

医師が必要と判断しなかった場合や、発熱など新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の感染が疑われる症状がない場合は保険適用とはなりません。

一部の国では渡航の際に陰性証明書の提示を義務付けているところもあります。

陰性証明書とは、PCR検査によって新型コロナウイルス感染症（COVID-19）が検出されなかった、陰性だったということを証明するための証明書です。

仕事で海外に行かなければならないという方や、帰国しなければならない方などはこの陰性証明書を発行してもらう必要があります。

PCR検査キットだけではなく、陰性証明書の発行を行っているところもあります。

和文対応だけでなく英文対応も行っているところもありますが、対応は検査機関によっても異なりますので事前確認が必要です。

陰性証明書を発行する場合には、PCR検査キットとはまた別に費用がかかります。

対応可能な国についても事前に調べておくといいでしょう。

これもクリニックによって違いがあり、基本的にすべての国に対応している病院もあれば、一部の国のみに対応している病院もあります。

抗原検査と抗体検査も、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）向けの検査として知られている検査です。

まずはPCR検査ですが、PCR検査は採取した検体の中のウイルスの遺伝子を増幅させることで検出可能にし、感染しているかどうかを判断します。

ウイルスが見つかれば陽性、見つからなければ陰性です。

今、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のための検査の中でも最も精度が高いと言われているのがPCR検査です。

抗原検査は、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に対する抗体を使って抗原を見つけるための検査で、PCR検査に比べると精度が低くなります。

偽陰性が多くなり、感染者を見逃してしまう場合があるのです。

現時点で新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に感染しているかどうかを調べることができるのがPCR検査と抗原検査ですが、抗体検査の場合は今現在新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に感染しているかどうかはわかりません。

わかるのは、過去に新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に感染していたかどうかです。

検査の結果、身体の中に抗体があった場合は過去に感染している場合があり、抗体がなければこれまでに感染はないということになります。

PCR検査であればこれらの検査の中でももっとも精度が高いですし、陰性証明書を発行するためにはPCR検査が必要なので、いずれかの検査を受けたいと考えているのであればPCR検査を受けるのがいいでしょう。

まずは検査キットではなく、通常のPCR検査の話からしましょう。

北海道大学大学院医学研究院の研究グループが過去に世界最大の約2000症例を調べた結果、PCR検査の感度は90％以上、特異度は99.9％と非常に精度の高い検査であるとの結論がでています。

実はそうとも言い切れません。

一般社団法人の日本疫学会はホームページで、PCR検査に用いる検体の問題点について指摘しています。

検体は、取る場所と時期によってもどのくらいウイルスが含まれるかが変化します。

鼻からの検体なのか、のどからの検体なのかによっても変わりますし、時間の経過によってウイルス量は変化します。

医師の場合、正しい方法で検体の採取ができますが、PCR検査キットの場合は採取する人によってバラつきが生じます。

また、後述しますがPCR検査キットを使用する時には注意点もあります。

これらの注意点を守らない場合、精度は低下してしまうことになります。

いずれにせよ、医療機関で行われているPCR検査に比べれば精度は低下してしまうと考えられるでしょう。

PCR検査キットを使っているのは、仕事などで海外渡航が必要な方のほか、帰省する前など家族と接する時に健康を確かめたいという方や、高齢者や赤ちゃんと接する機会のある方、症状は出ていないものの周囲に感染者や濃厚接触者が出たため心配という方が使っているようです。

実は、PCR検査キットには厚生労働省が『新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に関する相談・受診の目安』で挙げたような症状のある人は使えないという注意書きがされています。

PCR検査キットはいくつもの会社が販売しているためそれぞれの検査キットによっても異なりますが、基本的な流れを下記でご紹介します。

自宅から出るのはポストに入れる時くらいなので、感染リスクは大きく減らすことができますね。

これも検査キットを販売している会社によっても異なりますが、検体が到着してから最短で即日から2、3営業日以内というところもあります。

また、中にはクイックPCR検査として、当日中にPCR検査の結果をメールで通知するというサービスを提供しているところもあります。

唾液採取による検査は簡単にできることがメリットですが、注意点もあります。

最低でも10分、可能であれば30分以上は時間を空けるのが望ましいとされていますが、詳しくはPCR検査キットに注意書きが書かれていると思いますので、使用するPCR検査キットの注意書きをチェックしてみましょう。

インターネットで検索してみるとわかりますが、今は本当にたくさんの病院やインターネットショッピングサイトでPCR検査キットが販売されています。

たとえば、大手インターネットショッピングサイトの楽天でもPCR検査キットが販売されています。

これも販売している会社によって変わりますが、13,000円〜17,000円ほどです。

複数回のPCR検査ができるよう、セットで販売しているところもあり、セットの場合は1回の時よりもお得に購入できるようです。