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ICheckコラム

PCR検査を受ける基準は?陽性・陰性判断の基準値についても解説

監修医師プロフィール

堤 直也

社会人経験の後、医学部学士入学を経て、医師となる。
国立病院機構等勤務のあと青い鳥会に勤務し現在に至る。
総合内科医、在宅医療の専門医として在宅医療の意味に真摯に向きあう。

顕微鏡

PCR検査とは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかっているかどうかを調べるための検査です。

新型コロナウイルス感染症向けの検査としてはほかにも抗原検査や抗体検査がありますが、PCR検査はその中でももっとも精度が高く、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の確定診断のために用いられています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第三波が到来したと言われる現在、感染者は増加しており、12月31日には東京都で1日の感染者数が過去最高の1,337人となりました。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染を防ぐためには正しい知識をみにつけることが大切です。

この記事では、PCR検査を受ける基準や、PCR検査を受けたほうがいいか迷った時の対処法、PCR検査の陽性・陰性を判断する基準について詳しく解説していきます。

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PCR検査を受ける基準や目安

試験管に薬品を入れる検査技師

ユーザー

今、医療機関のほかにも民間のPCR検査会社やPCR検査キットなどがありますが、PCR検査を受けるべき基準や目安はありますか?

ICheck

まず、PCR検査について話しますね。

自分は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染しているのではないか…そのような不安からPCR検査を望む人は少なくありませんが、PCR検査は、たとえ陰性と診断された場合でも、感染していないという証明にはなりません。

なぜなら、PCR検査には『偽陰性』と言って、本当は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染しているにもかかわらず、陰性という結果が出てしまう可能性もあるからです。

ユーザー

では、PCR検査はどのような場合に受けるんですか?

ICheck

PCR検査は、無症状の人など新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染している可能性が低い人が念の為受けるのではなく、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染している可能性が高い人が本当に感染しているのかどうか、確定診断のために受ける検査です。

そのため、保険適用でPCR検査が受けられるケースは限られます。

保険適用となるのは、発熱などの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染している疑いがあり、PCR検査が必要であると医師が判断した場合です。

ユーザー

医師がPCR検査を受けるべきだと判断する基準や目安はどのようなものですか?

ICheck

厚生労働省は相談の目安として、下記のような症状を挙げています。

  • 息苦しさや呼吸困難、高熱、強い倦怠感がある
  • (高齢者、重症化しやすい人、妊婦などで)比較的軽い風邪のような症状が出ている
  • 上記以外で、比較的軽い風邪の症状が続いている
ユーザー

上記のような症状が見られる場合はどこに相談すればいいですか?

ICheck

まず、かかりつけの医師がいる場合はその医師に相談しましょう。

身近な医療機関に相談するのもいいと思います。

相談する先が思い浮かばなければ各都道府県の『帰国者・接触者相談センター(名称は異なる場合あり)に相談しましょう。

強い症状が出ている場合は躊躇せず、すぐに相談することが大切です。

ユーザー

わかりました。

ICheck

また、この基準は見直された新しい基準です。

それまでは『37.5度以上の発熱が4日以上続いた場合』という具体的な数字が入っていましたが、これは削除されました。

今後も基準は見直される可能性があるため、チェックしておくようにしましょう。

PCR検査を受けたほうがいい?迷ったら電話相談を

ユーザー

PCR検査を受けるべきか迷った時はどうすればいいですか?

ほんの軽い症状がある場合や、人の多いところに足を運んだ時は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染していないか心配になります。

ICheck

不安があるもののどうすればいいかわからないといいう場合は、厚生労働省の電話相談窓口に相談するといいですよ。

感染を広めないため、また、自分が感染しないためにもまずは電話で相談してみましょう。

【厚生労働省の電話相談窓口】

0120-565653(土日祝日含む午前9時〜午後9時)

PCR検査で陽性・陰性を判断する基準は国によっても異なる

日本にピン止めされた世界地図

ICheck

PCR検査の基準と言えば、陽性・陰性を判断するための基準は国によっても異なることはご存知ですか?

ユーザー

そうなんですか?

ICheck

この陽性・陰性の判断基準値には国際基準はないため、この基準を巡って海外でも議論になっています。

たとえば日本の場合は40ですが、台湾では35未満という数値になっているとされています。

これは、日本では陽性であった人でも台湾では陰性になる可能性があるということです。

ユーザー

仕事などで海外に行く人もいますから、国際基準が決まっていないと困りますね。

ICheck

これは今後も議論されていくと考えられ、研究が進むことで基準が変わることも考えられます。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関してはまだまだわからないことも多いため、引き続きしっかりとした感染対策を取る必要があるでしょう。

まとめ

PCR検査を受ける基準は主に強い症状がある場合ですが、高齢者や基礎疾患のある方など重症化しやすいとされる方は心配であれば早めに厚生労働省の電話相談窓口などに相談すると安心です。

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