PCR検査を郵送でできるって本当？症状があっても検査可能？
監修医師プロフィール
堤 直也
社会人経験の後、医学部学士入学を経て、医師となる。
国立病院機構等勤務のあと青い鳥会に勤務し現在に至る。
総合内科医、在宅医療の専門医として在宅医療の意味に真摯に向きあう。
PCR検査は、患者さんから採取した鼻の粘液や唾液などの検体を調べ、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に感染しているのかどうかを調べる検査です。
2020年3月から保険適用となりましたが、保険が適用となるのは医師の判断があった場合と限られたケースのみとなっています。
しかしながら現在でも新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の感染者が増加していることなどから、PCR検査のニーズは高まっています。
そしてそれに応えるような形で、自費でのPCR検査を行う医療機関などが増加しています。
より手軽にPCR検査ができる方法として今注目されているのがオンライン上で購入できるPCR検査キットです。
PCR検査キットは、自分で検体を採取し郵送することで検査が可能です。
この記事では郵送でできるPCR検査について詳しく解説していきます。
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郵送でできるPCR検査が増加中
はい、本当です。
医療機関であったり、医学検査研究所、企業などがインターネット上でPCR検査キットを販売しています。
PCR検査キットにはどのようなものが入っているんですか？
PCR検査キットを販売しているところによっても違いはありますが、下記のようなものがセットになったものがPCR検査キットです。
- 採取用キット（容器、スポイト、ヘルスカップ、アルコールシート）
- 検査説明書
- 採取返送説明書
- 検査規約と申込書
- 返送用の梱包材
- ゆうパック伝票（封筒などポストに投函できるところもある）
自宅でPCR検査をするのに必要なものがすべて入っているんですね。
はい、ここのPCR検査キットが届いたら検査規約や説明書などまずは必要書類に目を通し、正しい検体採取方法を理解した上で容器に唾液を採取します。
その後は指示通りに梱包し、郵送することでPCR検査が可能です。
スマートフォンから注文し、自宅で採取して、スマートフォンで検査結果を確認できるため手間もなく、病院に足を運ぶことがないので検査のために感染リスクを高めてしまうこともありません。
結果はどのくらいでわかりますか？
それもPCR検査を行っている検査機関によって異なりますが、最短当日で結果がわかるとしているところもあります。
急いでいる場合はあらかじめ問い合わせてみるのがいいでしょう。
保険は適用されますか？
PCR検査で保険が適用されるのは、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の疑いがある症状（発熱など）が見られ、医師がPCR検査を行う必要があると判断した場合のみです。
郵送でのPCR検査は基本的に無症状の方を対象としているため、保険は適用されません。
郵送でのPCR検査は高いんですか？
医療機関の場合は15,000円前後のところが多いようですが、民間のPCR検査会社の場合はより安価で郵送採取が可能です。
いくつか比較してみるのもいいのではないでしょうか。
オンライン診療をすれば陰性証明書の発行も可能
陰性証明書を発行してほしいのですが、郵送でのPCR検査では無理ですか？
陰性証明書を発行するためには、本人確認だけでなく医療従事者の指示のもとで検体採取を行わなければいけません。
今はスマートフォンやタブレット端末などを使ってオンライン診療も可能となっているため、オンライン診療を行うことで陰性証明書の発行も可能です。
すべての検査機関が陰性証明書の発行やオンライン診療に対応しているわけではないので、希望している方はあらかじめ調べておくようにするといいでしょう。
症状がある人を対象とした郵送PCR検査もある
症状がある人や濃厚接触者、海外渡航歴のある人は郵送でのPCR検査は受けることはできませんか？
多くの場合、無症状の方を対象としており、そのような方たちは帰国者・接触者相談センターに相談する必要があります。
しかし中には、症状のある人を対象とした郵送PCR検査を行っているところもあります。
たとえば東京都渋谷区の『東京TMSクリニック』は、下記のような方にも対応しているとホームページに掲載しています。
- 発熱や倦怠感、咳が続いている
- 濃厚接触者の疑いがあり不安
- すぐに熱は下がったものの不安がある
- 陽性後の陰性確認
もし発熱や咳などが出たとしても軽度ならただの風邪かもしれないし、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）が心配で病院に行くのは抵抗があるので、自宅から出ることなく郵送でPCR検査ができるのは嬉しいですね。
まとめ
PCR検査は郵送でできる検査キットがインターネット上で数多く販売されています。
PCR検査キットの価格は販売しているところによっても異なります。
陰性証明書の発行を希望する場合にはオンライン診療を受ける必要があります。
郵送でのPCR検査を受ける場合には事前に自分の望む条件を満たしているかを確認した上で利用するようにしましょう。
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