COLUMN

ICheckコラム

抗原検査の特異度に注目!偽陰性判定にはくれぐれもご注意を

監修医師プロフィール

堤 直也

社会人経験の後、医学部学士入学を経て、医師となる。
国立病院機構等勤務のあと青い鳥会に勤務し現在に至る。
総合内科医、在宅医療の専門医として在宅医療の意味に真摯に向きあう。

疑問のイメージ

抗原検査の特異度を知っていますか?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の影響で日々検査に関するニュースが飛び交う中、感度、精度、特異度といった指標を指す医学用語を耳にする機会も増えてきました。

この記事では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)における抗原検査の特異度に着目し、偽判定への注意喚起を促したいと思います。

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抗原検査の特異度について紹介

患者と話す医師

抗原検査やPCR検査の特異度の紹介と共に、そもそも特異度や感度とはどういう意味なのかという点も併せて紹介していきます。

ユーザー

そもそも感度や特異度はどういう意味ですか?

ICheck

感度は検査で正しく陽性とわかる割合のことで、特異度は検査で正しく陰性とわかる割合のことを指します。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染している100人の人を検査して95人を陽性と検査できる場合は感度95%で、100人の無感染者を検査して95人の陰性を検査できる場合は特異度95%なります。

ユーザー

感度や特異度は100%になることはあるんですか?

ICheck

ごく一部の病気を除き、感度と特異度が100%になることはありません。

感度や特異度に関しては採取する検体の状態も大きく影響しますし、陽性の判断基準値によっても大きく変わります。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する検査においても、『ほぼ100%』という考え方が正しいです。

ユーザー

抗原検査の特異度は低いと聞いたんですけど、本当なんですか?

ICheck

抗原検査の特異度は、PCR検査と比較すると低いです。

PCR検査は時間をかけて専用の機械を使って検査を行いますので、検体の状態をさしおけば感度98%で特異度ほぼ100%という高精度の検査を実現しています。

しかし抗原検査の場合は、感度は50〜90%と幅広く、特異度に関しても多くの専門家から偽陰性に関する注意を呼びかけられています。

ユーザー

抗原検査では、陰性の確定診断ができないということですか?

ICheck

無症状、および発症前の方の陰性判定は確定診断ができませんが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と思われる症状が発症してから2日から9日の症例においては、抗原検査とPCR検査の結果の一致率が高いことが明らかになっています。

2日から9日の症例においては十分なウイルス量を有していますので、抗原検査で陽性と判断されれば確定診断が可能です。

まとめ

抗原検査の特異度について解説してきましたが、参考になりましたか?

PCR検査に比べれば特異度は低く偽陰性が問題視されることもありますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と思われる症状が発症して2日から9日の症例であれば十分なウイルス量を有していることから、抗原検査でも陰性判定の確定診断が可能となりました。

抗原検査は特異度が低いので、症状発症前の陰性に関しては安心できません。

その点に関しては十分に理解し、抗原検査に対しての理解を深めましょう。

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