妊娠中に新型コロナウイルスに感染したらどうする？妊娠中でもワクチンは打てる？

妊娠中に関しては、確かに妊婦さんは不安に思いますよね。
医学的な概念は一般社会に出ると、みなさん単純に考えすぎてしまうところがあると思っています。というのも、妊婦さんといっても、初期なのか後期なのかでは大きく違います。
データをまとめている機関の1つであるCDC（アメリカ疾病対策センター）によると、、母体の中の子供が免疫を持っていたというニュースを耳にした事があります。

それについては母体が感染して抗体を作っていれば、その抗体が子供に伝わる可能性はゼロではないと思います。

結論から言うと、妊娠初期の段階においては普通成人女性の同じ年代、同じリスクファクターを持った患者さんと変わりません。

そのような質問は世界各国から寄せられていますが、事実ではありません。
ワクチンを打ったことで出来たコロナに対する抗体が構成するタンパク質が、胎盤の一部を構成するタンパク質が類似していると言われています。
しかし、似ているといってもどれだけ似ているかという点が気になりますよね。例えばですが、タンパク質を作る1000ページある本があったとすると、共通するのはある1ページの1行目の数文字ほどです。
抗体は非常に特異度が高いため共通点があるとはいえ、みなさんが思うほど似ているとわけではないので心配はありません。

妊娠後期における重症化や早産のリスクを鑑みると、ワクチンを打っていただきたいです。

ワクチンを打ったからといって、何か母体や胎児に悪影響を及ぼしたというデータは現状ありません。ただ、妊娠後期にワクチンなどの不安定な要素は入れないほうがいいと考えています。妊娠初期の早い段階でワクチンを打つことにおいては、既にデータも出ていますので安心できると思います。